衣笠彰梧

衣笠彰梧：ゲームと小説の両分野で活躍する作家

衣笠彰梧氏は、日本のゲームシナリオライター、そしてライトノベル作家として知られています。大阪府出身で、AB型という血液型です。PCゲーム業界への憧れを抱き、あかべぇそふとつぅの求人情報がきっかけで業界入りを果たしました。同社の作品『魂響〜たまゆら〜』のオープニングに感銘を受けたことが、応募の決め手となったようです。

ゲーム業界でのキャリアと初期の挑戦

最初の仕事は、あかべぇそふとつぅのギャグ作品『こんな娘がいたら僕はもう…!!』のシナリオ執筆でした。それまで書き物の経験がなかった衣笠氏は、当初は苦労しましたが、何度も修正を重ねることで着実にスキルを向上させていきました。ギャグが苦手だったにも関わらず、作品を完成させた際には、自身の中に「もしかしたら向いているのではないか」という手応えを感じたと言います。ペンネームの由来は、プロ野球選手の衣笠祥雄氏から取ったとのことです。

その後、イラストレーターのトモセシュンサク氏とタッグを組み、数々のゲーム作品を制作します。2008年には『暁の護衛』で共同作業を行い、2010年には『暁の護衛 罪深き終末論』で初めてディレクターも兼任しました。2011年には、トモセ氏と共にゲーム制作会社「てぃ〜ぐる」を設立しています。

ライトノベル作家としての成功と多様な作品群

ゲーム制作と並行して、ライトノベル分野でも大きな成功を収めています。2012年から2014年にかけては『小悪魔ティーリと救世主!?』を、2013年には『レミニセンス』をリリースしました。そして、2015年から連載を開始した『ようこそ実力至上主義の教室へ』シリーズは、大きな人気を博し、現在も続編『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』が刊行されています。また、2019年にはゲーム『流星ワールドアクター』を発売するなど、精力的な活動を続けています。

主要作品一覧

ゲーム

こんな娘がいたら僕はもう…!! (あかべぇそふとつぅ, 2006年)
暁の護衛 (あかべぇそふとつぅ, 2008年)
暁の護衛〜プリンシパルたちの休日〜 (あかべぇそふとつぅ, 2008年)
暁の護衛〜罪深き終末論〜 (あかべぇそふとつぅ, 2010年)
レミニセンス (てぃ〜ぐる, 2013年)
レミニセンス Re:Collect (てぃ〜ぐる, 2014年)
流星ワールドアクター (Heliodor, 2019年)
流星ワールドアクター Badge & Dagger (Heliodor, 2021年)

小説

小悪魔ティーリと救世主!? (MF文庫J, イラスト：トモセシュンサク, 全6巻)
ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J, イラスト：トモセシュンサク, 全14巻)
* ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 (MF文庫J, イラスト：トモセシュンサク, 既刊14巻)

トモセシュンサク氏とのコラボレーション

衣笠氏の作品における重要なパートナーとして、イラストレーターのトモセシュンサク氏が挙げられます。両氏は長年に渡り協働し、多くの作品を生み出しており、その関係性は衣笠氏の創作活動に大きな影響を与えていると言えるでしょう。 数々のインタビューや書籍において、両氏の連携の緊密さが語られています。

まとめ

衣笠彰梧氏は、ゲームシナリオライターとしてキャリアをスタートさせ、ライトノベル作家としても成功を収めた稀有な存在です。数々のヒット作品を生み出し、ゲームと小説の両分野で高い評価を得ています。 今後の活躍にも期待がかかります。

もう一度検索