西尾の抹茶

西尾の抹茶

「西尾の抹茶」は、愛知県西尾市、安城市、幡豆郡吉良町で生産される茶葉を使用し、同地域内でてん茶加工、仕上げ精製、そして茶臼挽きされた抹茶を指す地域ブランドです。このブランドは、飲用から加工まで、抹茶に関わる全ての工程を対象としています。茶の分野において、抹茶に限定した地域ブランドとしては全国で初めての事例です。

歴史

2005年4月、抹茶生産で全国有数の産地である西尾市周辺で栽培された茶葉の付加価値を高めるため、西尾市茶業組合が地域ブランド取得の検討を開始しました。2007年4月には西尾茶協同組合が設立され、手続きの中心を担いました。2008年7月末、西尾茶協同組合は「西尾の抹茶」を地域ブランドとして特許庁に申請し、2009年2月20日に地域団体商標として登録されました。その後、2017年3月には農林水産省の地理的表示保護制度にも登録されましたが、2020年2月に生産工程管理業務の廃止により登録が消除されました。

ブランドマーク

ブランドマークは、抹茶を象徴する抹茶茶碗と茶筅をデザインに取り入れ、抹茶色を基調としています。このマークには、「茶道」とのつながりを強調し、「西尾の抹茶」を永続的に広めていくという願いが込められています。

特徴

「西尾の抹茶」は、生産地と製造・加工地が厳密に定められています。伝統的な茶臼挽きが必須条件であり、その製法にこだわっています。西尾の土地は、矢作川と矢作古川の三角州に位置し、水はけの良い砂状の赤土が特徴です。また、矢作川の川霧が茶畑一帯を覆い、適度な湿度を保つことが、お茶の生育に適した環境を作り出しています。さらに、棚下生産や寒冷紗の二枚がけ、JGAPなどの第三者認証の取得、トレーサビリティの導入、その他の栽培技術の改良にも積極的に取り組んでいます。

脚注

地域団体商標登録番号 第5204296号（権利者：西尾茶協同組合）

関連項目

地域団体商標の一覧
西尾茶

外部リンク

愛知 西尾の抹茶 西尾茶協同組合
西尾の抹茶【公式】 (@nishiomatcha) - X（旧Twitter）
* 西尾市役所 西尾の抹茶・お茶

もう一度検索