西山天王山駅

西山天王山駅の概要

西山天王山駅（にしやまてんのうざんえき）は、京都府長岡京市友岡四丁目に存在する、阪急電鉄京都本線の駅で、駅番号はHK-76に設定されています。2013年12月21日に開業したこの駅は、阪急電鉄で最も新しい駅の一つとして位置付けられています。

開業の背景

この駅は、長岡天神駅と大山崎駅の間にあり、京都縦貫自動車道と交差する地点に設けられています。当初、2013年春の開業が予定されていましたが、2012年3月30日に駅名が決定された際、新設時期の延期が発表されました。そして6月5日には、開業日は12月21日であることが正式に発表されました。駅名が正式に決まる前には「南長岡京市駅」という仮称が使われていました。開業を前に、コンセプトワード「つながる ひろがる かなであう」が設定され、観光スポットへの直結を意識したシンボルビジュアルも制定されました。

交通機能と構造

駅は相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、改札口は東西にそれぞれ設置されています。ホーム間の移動は地下道を利用し、利便性が高められています。また、駅舎にはエレベーターが2基、エスカレーターが4基設けられ、バリアフリーにも配慮されています。駅舎のデザインは「和モダン」をテーマにしており、外観は和風を基調としつつも現代的な展開がされています。特に、高速道路の高架下に位置することから、駅舎の正面にはガラスを多く使用して外光を取り入れる構造が採られています。

駅舎の整備にかかるコストは約20億円で、阪急電鉄と長岡京市が折半しています。また、駅前広場の整備も市が負担して実施されました。さらに、駅の上を通る京都縦貫自動車道には、新たに「高速長岡京バスストップ」が開設され、エレベーターを介して駅と繋がっています。

利用状況

2023年のデータによると、西山天王山駅の1日あたりの通年平均乗降者数は12,690人となっており、これは阪急全線では57位にあたります。開業当初の予想は8,000人でしたが、利用者は順調に増加。2022年度には、急行通過駅の中で最多の乗降客数を記録しました。

一方で、周辺住民のうち、約6割が「高速長岡京バスストップ」の存在を知らないという調査結果も出ており、駅の利用促進に向けた情報周知が求められています。バス停の利用状況は、開業初年度から年々減少傾向にあり、店舗が少ないことや待合室が無いなどの不満も指摘されています。

周辺施設とアクセス

駅周辺には広がる住宅街が広がっており、京都縦貫自動車道長岡京インターチェンジや、天王山の登山道、サントリービール京都ビール工場などが存在します。また、周辺には立命館中学校・高等学校や京都府立西乙訓高等学校といった教育機関も点在しており、多くの学生が利用していることが伺えます。

まとめ

西山天王山駅は、京都・大阪方面への交通利便性を高め、地域の発展に寄与している駅です。さまざまな交通機関との接続や、周辺施設の充実が、今後のさらなる乗降者数の向上に寄与することが期待されています。

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