言いまつがい

言いまつがい

「言いまつがい」は、人気ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されているユニークなコンテンツです。このコンテンツは、読者が投稿した「言いまちがい」と呼ばれる恥ずかしい言い間違いや誤読を集め、皆で楽しむことを目的としています。

コンテンツの誕生と発展

「言いまつがい」は、読者からの投稿を基にしたコンテンツで、最初は言葉のミスや誤読に焦点を当てていました。しかし、現在ではさまざまな形式のまつがいが扱われています。例えば、メールでの打ち間違いや行動の勘違いなども含まれています。このような広がりにより、「言いまつがい」はほぼ日刊イトイ新聞内で特に人気のあるコンテンツに成長しました。また、ほぼ日刊イトイ新聞発行の「ほぼ日手帳」では、日別記入ページの「日々の言葉」にも選ばれた言いまつがいが掲載されており、読者とのインタラクションを深めています。

書籍としての展開

このコンテンツは、2003年12月5日に『言いまつがい』というタイトルで書籍化され、東京糸井重里事務所から刊行されました。この本は、装丁デザインを手がけた祖父江慎によって「製本まつがい」と呼ばれる独特な装丁が施されています。この特徴的な製本は、角が丸い、表紙に穴が空いている、ページの整列が悪い、落書きが見られる、裁断が斜めになっているなど、意図的なミスが随所に見受けられます。このような製本のアイディアは、あくまで自称の「世界初」とされ、実際には以前からも存在していましたが、ユニークな試みとして受け入れられました。

2005年3月29日にはこの本が新潮文庫から文庫化されましたが、書籍の際の「製本まつがい」は再現されていません。さらに続編にあたる『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』も2006年11月23日に同時発売され、こちらでは前作以上に「製本まつがい」が取り入れられています。2011年5月1日には、続編も新潮文庫から文庫化されましたが、再び「製本まつがい」は再現されていません。

まつがいの種類

「言いまつがい」には様々な種類のまつがいが存在します。具体的には、以下のようなものが含まれます：

• - 言いまつがい：言葉を口で間違えること。
• - 書きまつがい：誤字や誤解答が含まれる書き間違い。
• - 読みまつがい：誤読や読み間違い。
• - 打ちまつがい：電子メールや文書作成時のタイピングミス。
• - 聞きまつがい：話を聞き間違えること。
• - やりまつがい：行動上のミスや勘違い。
• - 歌いまつがい：歌詞を誤って歌うこと。

このように多彩なまつがいの表現が一堂に会し、読者によって新たな楽しみが提供されています。

関連情報

「言いまつがい」に関連するテーマには、誤植や誤変換、マラプロピズムといった言葉遊びの一環が挙げられます。また、音位転換や語音転換といった言語学の要素も含まれ、さらにタモリの「ジャポニカロゴス」や、装丁を担当した祖父江慎、挿絵を手がけたしりあがり寿などが作品の魅力を引き立てています。

このように、「言いまつがい」は単なる間違いの記録ではなく、文化的な交流や楽しみの場を提供する貴重なコンテンツとして、今後も多くの人々に愛され続けていくことでしょう。

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