豊中市立岡町図書館

豊中市立岡町図書館：地域に開かれた学びと交流の拠点

豊中市立岡町図書館は、大阪府豊中市に位置する市立図書館です。豊中市で最初の公立図書館として、長年にわたり市民に愛され、利用されてきました。単なる蔵書施設にとどまらず、地域住民の多様なニーズに応える、多彩なサービスを提供している点が大きな特徴です。

歴史と変遷：市民とともに歩む図書館

1945年、豊中市役所内に開館した岡町図書館は、その後、桜塚元町に移転、そして現在の岡町北へ移転しました。1975年に庄内図書館が開館するまで、市内に唯一の図書館として機能し、その後も幾度かの改修を経て、現在の4階建ての建物となっています。移転の歴史は、豊中市の発展と図書館の成長を物語っています。

館内施設：充実した設備と特色あるコーナー

図書館は地上4階建て、地下1階建ての鉄筋コンクリート造りの建物です。各階には、様々な機能が配置されています。1階には子ども室があり、「世界のこどもの本の部屋」が設置されています。世界46か国、1500点を超える児童書が所蔵されており、子どもたちの国際理解を促進する貴重な空間です。また、団体貸出室や書庫も1階に配置されています。

2階は貸出室となっており、一般書や雑誌などが所蔵されています。特に、豊中市名誉市民である山田洋次監督に関する資料を収集した「山田洋次ライブラリー」は、映画ファンにとって魅力的なコーナーです。さらに、健康に関する情報を提供する「医療・健康情報コーナー」も設置されています。

3階には参考室があり、行政資料や地域資料などを閲覧できます。また、集会室も備えており、地域イベントの開催にも利用されています。4階には点字図書室と事務室があります。視覚障がいのある方々へのサービスも提供することで、より多くの市民が利用できるよう配慮されています。

移動図書館「とよ1ぶっくる」と地域連携

岡町図書館は、市内を巡回する移動図書館「とよ1ぶっくる」の拠点としての役割も担っています。地域住民へのアクセス向上に貢献しています。さらに、読み聞かせグループへの支援や、市立豊中病院との連携による健康講座など、地域社会との連携を積極的に行い、図書館の役割を積極的に広げています。玄関前には、詩人・峠三吉の「にんげんをかえせ」の詩碑が建立されており、平和への願いを込めたモニュメントとなっています。

利用案内：開館時間と休館日

開館時間は、火曜日から金曜日までは、2階が10時～19時、1階、3階、4階が10時～17時です。土曜日、日曜日、祝日は10時～17時です。休館日は月曜日と毎月最終金曜日（8月と12月は開館）のほか、年末年始と特別整理期間です。

アクセス：便利な立地と周辺環境

阪急宝塚本線岡町駅西口から徒歩約2分と、駅から近く、アクセスも良好です。豊中市役所や豊中市商工会議所も近くにあるため、周辺地域住民にとって利便性の高い立地にあります。

まとめ：地域社会に貢献する図書館

豊中市立岡町図書館は、単なる図書館の枠を超え、地域住民にとってかけがえのない存在となっています。多様なサービスと充実した設備、そして地域との連携により、市民の学びと交流の場として、これからも発展していくことが期待されます。

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