豊和銀行

豊和銀行について

株式会社豊和銀行（ほうわぎんこう、The Howa Bank, Ltd.）は、1949年に設立された大分県大分市に本店を置く第二地方銀行です。豊和銀行は、発祥となった大豊殖産無尽株式会社の後、商号をいくつか変更し、現在の名前に至っています。営業店舗は大分県を中心に、福岡県の福岡市と北九州市、さらには熊本県熊本市にも展開しています。

設立からの歴史

豊和銀行の前身である大豊殖産無尽株式会社は1949年に設立され、その後1953年に相互銀行に転換されます。1977年には第一次オンラインサービスを導入し、1989年には普通銀行へ転換、商号を豊和銀行に改めました。1990年には福岡証券取引所に上場し、以降も成長を愚直に続けてきました。

経営再建の道のり

経営には様々な困難が待ち受けていました。2006年、金融庁の検査により大幅な赤字が明らかになり、同年4月には早期是正措置を受けました。赤字額は約7倍にのぼり、不良債権処理は初期の予想を大きく超える184億円に達しました。これにより自己資本比率は4%を大きく下回る2.2%となりましたが、債務超過には至っていませんでした。

多くの要因がこの危機を引き起こしましたが、特に地域企業、特に建設業が影響を受け、改正が求められました。この状況を打開するため、豊和銀行は金融庁からの支援を受け、西日本シティ銀行からの増資を含む複数の資本注入を実施しました。結果として90億円の増資が行われ、経営の責任を明確にするためにも、責任者の辞任が求められ、新たな経営陣が新体制を整えることとなりました。

2007年には旧経営陣に対して損害賠償請求を提起し、法令遵守の意識を強化する業務改善計画を策定しました。この新たな一歩が功を奏し、2008年3月期にはついに4期ぶりの黒字を達成し、自己資本比率も6.69%にまで回復しました。

しかしその後も問題は続き、従業員の不正行為が明らかになるなど、経営陣はさらなるリスク管理の必要性を痛感することとなります。特に、2008年にはサブプライムローン問題による影響で新たな損失を計上する事態となりました。

新たな挑戦と復活

2014年には金融庁による公的資金の注入が決定され、さらなる金融機能の強化が求められました。このように多くの試練を経て、豊和銀行は新しい経営体制に移行し、地域経済に貢献する銀行として再建の道を歩んでいます。これからの豊和銀行の動向に注目が集まります。

このような経過を経て、豊和銀行は地域密着型の銀行としてその役割を果たす一方で、これからも新たなチャレンジに足を踏み入れていくことでしょう。

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