豊橋総合動植物公園

豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）

豊橋総合動植物公園、通称「のんほいパーク」は、愛知県豊橋市にある複合施設です。動物園、植物園、自然史博物館、遊園地の4つのゾーンがあり、一日を通して楽しむことができます。「のんほい」という愛称は、東三河地方の方言に由来しています。

歴史

のんほいパークの歴史は、1899年に豊橋駅前に開園した私立の安藤動物園から始まりました。その後、公立の豊橋動物園として豊橋公園に移転し、1970年には豊橋子供自然公園として現在の大岩町に移りました。1992年に、39.6ヘクタールという広大な敷地に再整備され、現在の豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）として開園しました。

特徴

動物園ゾーン

2021年時点で、130種800頭の動物が飼育されています。特にアジアゾウの群れ飼育は、公立動物園としては最多です。また、ホッキョクグマのダイビング展示を日本で初めて導入した動物園でもあります。ライオンを下から見上げることができる通路も、国内で唯一のものです。

1970年代の子供自然公園時代から、「無柵放養式」という檻を使わない展示方法を採用し、動物がより自然な状態で観察できるように工夫されています。展示テーマごとに分けられた施設では、哺乳類や鳥類の剥製が展示された動物資料館や、夜行性動物館など、様々な動物たちの生態を学ぶことができます。なかよし牧場エリアでは、ポニー乗馬体験や動物への餌やり体験もできます。

主な飼育動物

アフリカエリア: アミメキリン、エランド、シロサイなど
オーストラリアエリア: エミュー、カンガルーなど
極地動物館エリア: ホッキョクグマ、ペンギン、アザラシ
バードエリア: 多様な鳥類
モンキーエリア: サル類
その他: アジアゾウ、オランウータン、カバ、レッサーパンダなど

自然史博物館ゾーン

1988年に開館した自然史博物館は、生物の進化と郷土の自然史をテーマにしています。実物のエドモントサウルスの化石をはじめ、恐竜やマンモスの全身骨格化石が展示されています。大型映像シアターでは、迫力のある3D映像を楽しむことができます。

館内には、「化石壁」があり、実物の化石に触れることができます。特別企画展示室やガラパゴス物語展示室、エドモントサウルス展示室など、テーマ別の展示も充実しています。屋外には、ブラキオサウルスやトリケラトプスの恐竜模型が設置された野外恐竜ランドがあります。

植物園ゾーン

1996年にオープンした植物園は、野外展示と温室で構成されています。温室では、「常夏の景」をテーマに850種の植物が展示され、屋外では四季折々の植物の様子を楽しめます。フランスの画家クロード・モネが描いた「睡蓮」の子孫にあたるスイレンが植えられた「すいれんの園」や、バラ、ツツジなどを見ることができる花木の園など、様々な植物を見ることができます。

主な展示

温室: 熱帯植物、サボテン、ランなど
屋外植物園: 花木の園、紅葉の森、ふるさとの雑木林、大花壇など

遊園地ゾーン

園内には、13種類のアトラクションがある遊園地ゾーンがあります。大観覧車やジェットコースター、ウォーターシューティングライドなど、子供から大人まで楽しめるアトラクションが揃っています。また、本格的なスポーツカートが楽しめる「のんほいサーキット」もあります。

主なアトラクション

バトルファイアー (ウォーターシューティングライド)
大観覧車
のんほいコースター (キッズコースター)
スポーツカート「のんほいサーキット」

その他の施設

園内には、水遊びができる噴水場や、休憩ができる芝生の広場、イベント会場となる野外コロシアムなどがあります。

マスコットキャラクター

のんほいパークには、カバとシロサイをモチーフにしたマスコットキャラクターがいます。

近年の出来事

のんほいパークは、近年も様々な取り組みを行っています。ゾウの繁殖や保護活動、動物の展示方法の改善、自然史博物館のリニューアルなど、常に進化を続けています。また、「けものフレンズ」とのコラボイベントや、スポーツカートコースの開設など、新しいエンターテイメントも提供しています。

入園情報

開園時間: 9時00分 - 16時30分（入園は16時まで）
休園日: 毎週月曜日（祝日の場合は翌平日）、1[[2月]]29日 - 1月1日
入園料: 大人 600円、小・中学生 100円、未就学児は無料
駐車場: 有料

アクセス

鉄道: JR二川駅南口から徒歩約6分
バス: 豊鉄バス二川線、東部東山線やまびこ号 二川駅バス停から徒歩約6分
* 自動車: 東名高速道路豊川ICから約40分、浜松ICから約1時間

まとめ

豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）は、動物園、植物園、自然史博物館、遊園地という多様な魅力を備えた複合施設です。一日を通して、自然と動物、文化やエンターテイメントを楽しむことができます。家族連れや友人同士、カップルなど、様々な人々にとって、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。

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