豊水すすきの駅

豊水すすきの駅は、札幌市中央区南6条西2丁目にある札幌市営地下鉄東豊線の駅です。駅番号はH09で、東豊線の開業時から1994年の福住駅までの延伸までは、南側の終点として機能していました。このため、大通駅側に両渡り式転轍機が設置され、折り返し運転が行われていました。現在では、東豊線乗務区が駅構内に設置されており、乗務員の交代が行われる場所となっています。

他路線との乗り換え

豊水すすきの駅の西側約300mの場所には、地下鉄南北線のすすきの駅と札幌市電のすすきの停留場があります。ただし、豊水すすきの駅とすすきの駅は地下通路で直接つながっていないため、両駅を介した地下鉄間の乗り換えはできません。しかし、札幌市電のすすきの停留場、狸小路停留場、西4丁目停留場は、地下鉄のすすきの駅、豊水すすきの駅、大通駅との乗継指定停留場に設定されており、市電と地下鉄間の乗り換えが可能です。当初、乗継指定停留場はすすきの停留場のみでしたが、2015年 1[[2月20日]]の市電都心線開通に伴い、現在の形に変更されました。

駅名の由来

駅名の決定には複雑な経緯があります。着工前の1981年には「創成南」という仮称が用いられ、その後1985年には南北線との接続を考慮して「すすきの」という仮称に変更されました。しかし、地元からは「新すすきの」「すすきの東」「豊水」の3案が提案されました。「新すすきの」案については、すすきの観光協会などから「すすきの」に「新」が付くと古臭いイメージになるという意見が出たため、市は1987年 2月末に正式駅名を「豊水」としました。この決定に対し、すすきの側は「すすきの」の名前が外されたことに強く反発し、一方、豊水地区の住民は「豊水」を推しました。最終的に両者の話し合いによって「豊水すすきの」として1987年 4月に申請され、同年6月19日に正式決定しました。

車内放送での駅名アナウンスについては、当初「豊水」の「ほ」にアクセントを置いていましたが、地域住民の要望により2009年から平板なアクセントに変更されました。

歴史

- 1988年 1[[2月2日]]：札幌市営地下鉄東豊線の栄町駅 - 豊水すすきの駅間が開業し、同時に駅が開業。札幌市電すすきの停留場が乗継指定停留場に設定されました。
- 1994年 10月14日：豊水すすきの駅 - 福住駅間が延伸開業し、中間駅となりました。
- 2015年 1[[2月20日]]：札幌市電都心線が開通し、当駅が東豊線と市電すすきの停留場との乗継指定駅となりました。南北線との乗り換えは引き続きできません。
- 2016年11月：可動式ホーム柵が設置され、運用が開始されました。

駅構造

駅は地下1階に改札口、地下2階に1面2線の島式ホームがあります。北側には両渡り式転轍機が設置されています。出口は7箇所あり、6番出口には地上へのエレベーターが設置されています。学園前駅方面には、豊平川の異常出水時にホームへの浸水を防ぐための防水扉が設けられています。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は4,479人でした。

駅周辺

駅周辺は、歓楽街「すすきの」の一角を形成しており、多くの飲食店や商業施設が立ち並んでいます。また、マンションも多く、住宅街としての側面も持っています。近隣には多くの寺院があるのも特徴です。主な周辺施設は以下の通りです。

- 札幌市営地下鉄南北線すすきの駅
- 国道36号
- 豊水まちづくりセンター
- 中央警察署薄野交番
- 札幌南三条郵便局
- 札幌南四条郵便局
- 北海道銀行薄野支店
- 苫小牧信用金庫札幌支店
- 北緣山廣度院新善光寺（浄土宗）
- 實相山中央寺（曹洞宗）
- サテライト札幌（Aiba札幌中央併設）
- 札幌東急REIホテル
- フェアフィールド・バイ・マリオット札幌（旧・札幌東武ホテル）
- ANAホリデイ・イン札幌すすきの
- ホテルホワイトイン6・2
- アパホテル札幌すすきの駅前
- ダイワロイネットホテル札幌すすきの
- コンフォートホテル札幌すすきの
- メルキュールホテル札幌
- 狸小路商店街
- ジャスマックプラザ
- 吉田学園医療歯科専門学校
- 専門学校北海道リハビリテーション大学校

バス路線

かつては「豊水すすきの駅前」停留所がありましたが、2013年4月1日の系統廃止により、発着路線はなくなっています。

その他

駅スタンプは、豊水すすきの駅のイニシャル「H」の中に新渡戸稲造顕彰碑が描かれています。

隣の駅

札幌市営地下鉄

- 東豊線

- 大通駅 (H08) - 豊水すすきの駅 (H09) - 学園前駅 (H10)

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