豊田合成記念体育館

豊田合成記念体育館（エントリオ）について

豊田合成記念体育館、通称「エントリオ」は、愛知県稲沢市に所在する、豊田合成が管理・運営する体育館です。2019年の豊田合成創立70周年を記念して建設され、2020年9月27日に完成しました。

名称の由来

「エントリオ」という愛称は、「しごと」「地域」「スポーツ」の三つの「縁（エン）」を大切にし、お互いを支援し、共に発展していこうという願いが込められています。この「エン」と、三重奏を意味する「トリオ」を組み合わせて名付けられました。

施設の目的と活用

エントリオは、「スポーツを通して人と人がつながり、笑顔と元気が生まれる場所」をコンセプトに掲げています。豊田合成が関わるスポーツチーム、具体的にはウルフドッグス名古屋、豊田合成ブルーファルコン、豊田合成スコーピオンズの公式戦や社内イベントの開催場所として利用されています。また、稲沢市民への開放事業も行われており、地域社会への貢献も重視されています。災害時には、帰宅困難者や近隣住民の一時避難場所としての役割も担います。

以前は、これらのチームは稲沢市井之口町にある豊田合成健康管理センターを練習拠点や試合会場として利用していましたが、エントリオの完成により活動拠点が集約されました。

2024年、豊田合成スコーピオンズがB3リーグを退会したことに伴い、エントリオでは名古屋グランパスの新体制発表会やファイティングイーグルス名古屋の主催試合も開催されるようになりました。

施設概要

エントリオは、鉄骨鉄筋コンクリート構造の2階建てで、総フロア面積は2,160平方メートルに及びます。メインアリーナには、バレーボールコート3面、ハンドボールコート1面、バスケットボールコート2面分の広さがあります。観客席は1階に可動席1,326席、2階に固定席1,704席が設けられ、最大3,500人を収容可能です。

施設内には、豊田合成のオプトエレクトロニクス事業部が手掛けるLED照明が積極的に採用されており、館内全体がLED照明で統一されています。アリーナ上部には、センターハング型（175インチ）のLED大型ビジョンが4面、両サイドには（288インチ）のLED大型ビジョンが1面ずつ設置されています。

また、開館時期が新型コロナウイルス感染症の流行期と重なったため、豊田合成製の深紫外LEDを用いた衛生製品（手洗いスタンド、空間除菌装置、雑菌防止機能付き冷水機など）が各所に設置されています。

その他、3つのコンベンションホール、レストラン「&tresse」（ナゴヤキャッスル運営）、チームグッズショップを兼ねたコンビニエンスストア（ヤマザキショップ）があり、試合のない日でも一般に開放されています。

アクセス

エントリオは、JR東海道本線稲沢駅東口から徒歩約3分の場所に位置しています。

付記

エントリオは、スポーツ施設としての機能だけでなく、地域社会の交流拠点、そして災害時の避難場所としての役割も担う、多機能な施設として地域に貢献しています。

外部リンク

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