赤間謙

赤間 謙（あかま けん）

赤間謙は、1990年11月14日生まれ、福島県双葉郡楢葉町出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投げ右打ちのスタイルを持っていました。彼は特に地方リーグでの活躍が光る選手であり、プロ野球選手としての道を歩む前に地元での野球環境で磨きをかけました。

経歴

プロ入り前

赤間選手は幼少期、小学校1年生から地元の楢葉イーグルファイターズで野球を始め、やがて中学校では相双中央リトルシニアに所属。ここで2度の全国大会出場を果たし、その後、東海大学山形高等学校に進学しました。高校では3年生の春からエースとして活躍し、特に寒河江工業高校との試合でノーヒットノーランという偉業を達成しました。その後、山形県大会準決勝で敗れたためプロ志望届を提出せずに東海大学に進学することとなりました。

大学では、1年目から救援投手として活躍し、通算20試合に登板。3勝0敗、防御率1.52という優れた成績を残しました。しかし、2年生の年度末には東日本大震災に遭遇し、故郷が甚大な被害を受けたことが彼の人生に影響を与えました。

プロ入り

大学卒業後、赤間は鷺宮製作所に入社しました。プロ入りを考えていたが、入社初年度に思うような成績を残せず悩んでいた時期もありました。しかし、2014年にはJABA静岡大会での優勝に大きく貢献し、MVPを獲得。その後、2015年のドラフトでオリックス・バファローズから指名を受け、プロの道に進むことになりました。契約金は2000万円、年俸は700万円とされ、背番号は60番となりました。

オリックス・バファローズ時代

2016年、赤間はオープン戦から一軍へ昇格し、好スタートを切りましたが、初登板では無念の結果に終わります。しかし、後半戦には強力な救援投手として地位を確立し、連続無失点記録を記録する活躍を見せました。初勝利は2017年5月に達成しましたが、平坦な道ではなく、時には登録を抹消されることもありました。

DeNAへ移籍

2018年中頃、赤間はトレードで横浜DeNAベイスターズに移籍します。移籍後も二軍で活躍しましたが、一軍には出場できず、2020年には戦力外となり、現役を引退します。

引退後の活動

引退後、彼は故郷の福島県に戻り、地元のスポーツ関連の職に就くことになります。さらに、2021年からは社会人野球のクラブチームで投手兼任コーチとしても活動し、2022年には学生野球資格を回復。その思いは、故郷への貢献と、野球を通じて希望を与えることにあります。

選手としての特徴

赤間は148km/hの速球を持ち味にし、打ち取る技術に長けていました。震災後の自らの経験を胸に、プロ野球選手としての使命感を強く感じていた彼は、入団会見で「勝つことで勇気を与えたい」と語り、故郷への思いを大切にしていました。

結論

赤間謙は、プロ野球界でのキャリアが短かったものの、彼の意志や故郷への愛情は深く、引退後も地域社会での活動を続けています。彼が残した実績と人間性は、多くの人々に影響を与え続けていることでしょう。

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