越ノ潟駅

越ノ潟駅について

越ノ潟駅（こしのかたえき）は、富山県射水市堀岡新明神に位置する万葉線の駅です。この駅は、万葉線の北の起点でもあり、古い名「越の海」に由来した名前が付けられています。歴史的には、1930年に開業し、観光地や地域の交通網の発展に寄与してきました。

歴史

越ノ潟駅は1930年、越中鉄道によって堀岡駅から新湊東口駅（現在の東新湊駅）までの延長により開業しました。観光客の増加に応じて、越中鉄道は越鉄運輸興業を設立し、北側に「越ノ潟海水浴場」を設置するなど、観光資源の開発を進めました。第二次世界大戦中は観光活動が厳しくなりましたが、1948年から観光客数が再び増加し、年間10万人以上が訪れる賑わいを見せました。この地域には遊覧船も運航され、放生津潟を巡るイベントなどが盛況でした。

その後、富山新港の開削によって、越ノ潟駅は盲目となる区間を経て加越能鉄道へと移管され、終着駅となりました。さらに、万葉線へ経営が移行し、現在の運営が続いています。2007年には信号システムが改善され、専用線に2両が同時に入り込めるように変更されましたが、一般的にはその運行は臨時の際に限られています。

年表

• - 1930年（昭和5年）

10月12日：越中鉄道の堀岡-当駅間が開通し、越ノ潟駅が開業。
12月23日：当駅から西越ノ潟までの区間が開通。

• - 1943年（昭和18年）

1月1日：合併により、富山地方鉄道射水線の駅となる。

• - 1966年（昭和41年）

4月5日：当駅から堀岡間が廃止、加越能鉄道の駅となる。

• - 2002年（平成14年）

4月1日：万葉線の駅へ経営移管。

• - 2006年（平成18年）

9月：北側の線路が撤去され、1面1線の構造となる。

駅構造

越ノ潟駅は、待合室を完備した無人の単式ホーム1面1線を持つ駅です。以前は2面2線の構造で駅舎も存在し、駅員が常駐していましたが、現在の規模に縮小されています。島式ホームとして機能しているものの、北側のレールは撤去されて、より簡素化された形となっています。

駅周辺の環境

駅周辺には、富山県営渡船の越ノ潟発着場があります。これは、富山新港の築港に伴って運行されるもので、対岸の堀岡（新港東口）との間を結ぶ重要な交通手段となっています。また、射水市コミュニティバスの越ノ潟停留所が駅に隣接しており、便利なアクセスが提供されています。新湊大橋へのアクセスも良好で、約200メートルの距離に位置しています。

隣接駅

越ノ潟駅の隣には、万葉線の海王丸駅があります。かつて存在した富山地方鉄道射水線の堀切駅とも接続していましたが、その路線は廃止されています。

このように、越ノ潟駅は歴史あるエリアの一つであり、地域の観光と交通の要所として重要な役割を果たしています。

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