越中詩郎

越中詩郎のプロレスキャリア

越中詩郎（こしなか しろう、1958年9月4日生まれ）は、東京都江東区出身の著名な日本の男性プロレスラーであり、特に新日本プロレスや全日本プロレスでの活動で知られています。彼のプロレスへの道は、小学校時代にテレビでプロレスを観たことがきっかけで始まりました。強烈な打撃や投げ技を目の当たりにし、特に全日本プロレスに感銘を受けるようになりました。

幼少期と入門までの道

越中は日本工業大学駒場高等学校を卒業後、電気関連の仕事を始めましたが、プロレスラーになる夢を捨てきれず、最終的には高校の野球部の監督を通じてジャイアント馬場とつながります。そして1978年、全日本プロレスに入門します。見習い期間中は厳しいトレーニングが待っており、ジャンボ鶴田から受け身の練習を受け、日々500本以上の受け身を取り続けました。但し、越中は早くも脱走を考えたこともありましたが、最終的には夢に向かう決意を固めます。

プロレスデビューと新日本プロレスへの移籍

1979年3月5日には初めて公式戦に出場し、その後も大仁田厚の付き人として活動する日々が続きます。吃音的な性格がアダとなり、酒の席での仲間とのトラブルや、ハードなスケジュールに耐える日々でした。1985年、新日本プロレスへの移籍が決まり、その理由はライバルの三沢光晴が先に目立っていたため、越中自身が危機感を感じていたからとされています。

凄腕レスラーとしての名声

新日本移籍後、越中はIWGPジュニア王座を獲得するなど、一躍ジュニアヘビー級の人気選手となります。特に、髙田伸彦との激戦での受け身の美学や、「人間サンドバッグ」と称されるファイトスタイルでファンから支持を得ました。その後も、ヘビー級へ転向してからも多くのタイトルを獲得し、特に悪役としての立ち振る舞いが光る反選手会同盟を結成した際には、一躍注目の的となりました。

複雑な人間関係とフリーランスとしての活動

越中のキャリアは順風満帆ではなく、選手会との間に緊張関係が生まれたり、2度の大きな移籍があったりと、数々の困難にも直面しました。自身の信条でもある「チケット代以上の試合を見せる」を信じ、全力でファイトを続ける姿はプロレス界で高く評価されました。さらにフリーランスになった後も、さまざまな形でプロレスを続けており、他団体への参戦や新たな挑戦を続けています。

得意技とスタイル

越中の得意技としては、ヒップアタックが非常に有名です。この技は彼の代名詞ともいえる存在で、見た目以上の威力を誇ります。また、侍ドライバーやジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックスといった多様な技を駆使し、試合を盛り上げています。

人格と暮らし

越中は常にコンディション維持に努める選手としても知られています。2020年からは長野県原村に移住し、そこでプロレスの大会に出場しつつ、妻と穏やかに暮らしています。彼の日常やプロレスに対する情熱をブログを通じて発信し続けており、その姿勢はファンからも高く評価されています。越中詩郎の物語は、挑戦や成長、そしてプロレスへの愛に満ちています。彼のプロレス人生は今も続いており、これからの活躍にも期待が寄せられています。

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