越前大野駅

越前大野駅（えちぜんおおのえき）

越前大野駅は、福井県大野市の弥生町にあるJR西日本の越美北線（九頭竜線）の駅です。この駅は、地域の交通の要所として重要な役割を担っており、訪れる人々に便利なアクセスを提供しています。

駅の歴史

越前大野駅は1960年に開設され、当初は国鉄の駅として旅客と貨物の取り扱いが始まりました。その際、福島県にも「大野駅」が存在していたため、「越前」の名がつけられました。1968年には昭和天皇が駅を訪れ、特別な列車も運行されました。1980年代には貨物や荷物の取り扱いが終了し、1987年にはJR西日本の駅として新たなスタートを切りました。

2004年の大雨では越美北線が全線運休となり、駅も営業を休止しましたが、数日後には運行を再開しています。2007年には全線復旧が果たされました。2014年にはキヨスクが閉店し、2022年にはみどりの窓口の営業が終了しましたが、代わりに券売機が設置されています。

駅の構造

越前大野駅は、島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、列車の交換が可能です。駅舎はコンクリート製の平屋建てで、駅玄関前には「やすらぎ空間」という木造の施設もあります。駅舎とホームは九頭竜湖寄りの構内踏切でつながっており、金沢支社が管理する直営駅でもあり、駅員が常駐しています。特異な点として、越美北線の運行管理が行われているうち、当駅以南には列車交換可能な駅がなく、九頭竜湖駅との間がJR管内で数少ないスタフ閉塞区間として特別な地位を占めています。

のりば

越前大野駅ののりばは、運転指令上で「上り本線」と「下り本線」として分かれているものの、実際には通常両方向の列車が2番のりばに停車する仕組みになっています。特に平日の朝は連結運転が行われており、時折2両編成が見られますが、2021年のダイヤ改正でその一部サービスが終了しました。

乗降客数

越前大野駅の年間の乗降客数は年々変動していますが、2011年度には約640人の日平均が記録され、その後は減少傾向にあります。これにより、駅の利用状況に対する地域の需要や交通形態の変化も反映されています。

駅周辺と交通機関

2011年、駅前広場の再整備工事が行われ、新しい広場が完成しました。周辺にはバス路線も整備されており、京福バスや大野市営バスが利用可能です。バスの路線は福井市や勝山市と結ばれ、九頭竜湖にも直通する便があります。また、地域内を循環するバスも運行されており、住民や観光客に便利な交通手段を提供しています。

乗合タクシーも運行され、周辺地域へのアクセスを支援しています。

隣の駅

越前大野駅の隣接駅は北大野駅と越前田野駅があり、九頭竜線の主要な交通状況を形成しています。

まとめ

越前大野駅は歴史ある駅でありながら、地域の交通の中で役割を果たし続けています。最近の変化や施設の整備により、ますます利用しやすい環境が整ってきているため、訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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