九頭竜湖駅

九頭竜湖駅の概要

九頭竜湖駅（くずりゅうこえき）は、福井県大野市朝日に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の越美北線の終着駅です。この駅は越美北線の最後の駅であり、豊かな自然に囲まれた美しい湖に近いことが特徴です。

駅の歴史

九頭竜湖駅は1972年（昭和47年）12月15日、国鉄越美北線の延伸に伴い新たに開設されました。当初は勝原駅からの接続の終点として旅客営業を開始しました。1987年4月1日には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となり、その後、同年の10月にはログハウス風の新しい駅舎に改築されました。

2004年には、集中豪雨の影響で一時営業を休止したものの、すぐに運行を再開し、2007年に全線運行が再開されたことが、この駅周辺の交通再生に貢献しました。しかし、今後、JR西日本金沢支社が2030年度までに駅の簡易委託を解除し、無人駅化する方針も示されています。

駅の構造

九頭竜湖駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅です。引上線と保守車両用の横取線も設置されています。駅では夜間に停泊する列車はなく、始発は朝5時50分に越前大野駅を発車し、最終列車は20時に福井行きとして出発します。福井県の最東端に位置しており、旧和泉村の重要な駅としての役割も果たしています。

駅舎はログハウス風のデザインで、観光案内所や特産物直売所を併設した道の駅九頭竜が隣接しています。ここでは地域の特産品や観光情報を提供しており、多くの来訪者が利用しています。駅の運営は金沢支社が管理し、各種の窓口業務は福井和泉リゾートが担当しています。

乗降方法と周辺エリア

九頭竜湖駅では、自動券売機は設置されていないため、乗車券は営業中の窓口で購入する必要があります。無人駅化後は、切符や整理券を車内の運賃箱に入れる形で運賃を支払います。一部時間帯では全ドアが開くため、乗降客は自由に乗り降りできます。

駅の周辺には九頭竜ダムや九頭竜川、歴史の里笛資料館などがあります。また、九頭竜スキー場や中部縦貫自動車道の九頭竜インターチェンジも近くに位置しており、観光やレジャーに訪れる人々にも便利です。

バス路線

駅周辺には大野市営バスの路線があり、越前大野駅へのアクセスがあります。特に今後増発される計画があり、より多くの便が運行される予定です。これにより、九頭竜湖駅周辺の交通アクセスがさらに向上することでしょう。

九頭竜湖駅は、自然の美しさと歴史が融合した場所であり、訪れる人々にとって魅力的なスポットとなっています。豊かな地域資源を生かした観光地として、今後もその役割が期待されます。

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