足立敏之

足立 敏之 - 政治家・国土交通官僚

足立敏之（あだち としゆき）は、1954年5月20日生まれの日本の政治家であり、自由民主党に所属する参議院議員として活動している。彼は2期連続で議員として選出されており、現在は参議院財政金融委員長の役職を担っている。

経歴

兵庫県西宮市で生まれ、京都府福知山市に本籍を置く足立氏は、現在は東京都に住んでいる。1973年に和歌山県立桐蔭高等学校を卒業し、高校時代はテニス部に所属していた。その後、1977年に京都大学工学部交通土木工学科を卒業し、1979年には同大学の大学院で修士課程を修了する。その年に建設省に入省し、2002年には内閣官房参事官に就任。その後、近畿地方整備局企画部長、河川局河川計画課長、四国地方整備局長、水管理・国土保全局長など様々な役職を歴任し、2014年には国土交通技監に就任した。2015年には国土交通省を退職。

河川計画課長時代には、平成16年の台風第23号の教訓から緊急災害対策派遣隊の創設に関与した経験がある。国土交通省出身の政治家として、建設産業の分野で後継者として期待され、2016年の第24回参議院議員通常選挙に出馬し、29万3,735票という過去最多の票数を獲得して当選を果たした。同選挙では、同じ自民党の比例区に阿達雅志氏が立候補したため、支援団体が「足で立つ 足立としゆき 役に立つ」といったフレーズで混同を避ける努力をした。

2022年の選挙においても再び当選し、5番目の得票数で再選を果たした。2024年には、参議院財政金融委員長に就任することが決まっている。

政策・主張

足立氏は「建設産業再生」というスローガンを掲げ、選挙活動に力を入れている。日刊建設工業新聞のインタビューで、彼は国土交通省での経験を活かし、公共事業予算の確保に取り組む意向を示した。具体的には、国民の安全と安心を確保するために、過去に削減された公共事業費を元の水準に戻すことを目指している。また、建設労働者の待遇改善や工事単価の引き上げにも力を注いでいる。

彼は、アベノミクスの効果が上がっていると語り、堤防の強化やインフラの老朽化対策、耐震対策等による国土強靭化を進めることが重要であると主張している。このようにして、足立氏は防災行政を推進する意向を持っている。

足立氏はまた、2016年の参院選に際して日本禁煙学会の受動喫煙防止法に関するアンケートにおいて、一般市民が出入りする場所での禁煙を巡っては明確な立場を示さず、「現時点で判断がつかない」と回答している。加えて、「消費税0%の検討」については、国民を守るための提言に賛同している。

所属団体・議員連盟

足立敏之氏は、日本の未来を考える勉強会や公共工事品質確保に関する議員連盟の事務局長代理としても活動している。これらの団体を通じて、彼は日本の建設業界や公共工事の改善に貢献することを目指している。

関連人物

足立氏の後援会には、元国土交通省東北地方整備局長の佐藤克英氏や徳島県美馬市長の藤田元治氏が名を連ねており、彼の活動を支える重要な存在となっている。

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