運命の5王子

運命の5王子



キン肉マン』に登場する「運命の5王子」とは、主人公キン肉マンの王位を争う5人の強力なライバルたちを指します。彼らはそれぞれ、キン肉マンスーパー・フェニックス、キン肉マンゼブラ、キン肉マンソルジャー(キン肉アタル)、キン肉マンビッグボディ、キン肉マンマリポーサの5人です。これらのキャラクターは、「キン肉星王位争奪編」において、キン肉マンの王位を賭けて壮絶な戦いを繰り広げました。作中では、キン肉マン自身も「運命の王子」の一人と見なされることがあります。

概要



「夢の超人タッグ編」までの戦いで、キン肉マンの潜在能力「火事場のクソ力」は目覚ましい成長を遂げました。その強大な力は、超人の神々にも影響を及ぼすほどでした。この事態を危惧した邪悪の神々は、キン肉マンが王位を継承することでさらに影響力を増すことを阻止しようとしました。そこで、神々は5人の王位継承候補者を立て、キン肉マンと戦わせる計画を立てました。

この5人の候補者は、いずれも1960年4月1日、キン肉マンと同じ病院で同時刻に誕生しています。病院で起きた火災による混乱で子供が取り違えられた可能性があるという設定で、彼らは王位継承権を主張しました。

各候補者は、邪悪の神から力を与えられ、驚異的な強さを手に入れます。彼らはそれぞれ「キン肉マン」の名を冠する新たな名を与えられ、超人強度1億パワーを持つ超人へと変貌しました。さらに、キン肉族の証である「KINマーク」を身体に刻んでいます。各王子は4人のチームメイトを率い、「王位継承サバイバル・マッチ」と呼ばれるチーム対抗トーナメントでキン肉マンたちと激突しました。

このシリーズは、「もしキン肉マンが複数いたら面白い」「もしキン肉マンが本当の王子でなかったら」という作者ゆでたまごの発想から生まれたものです。また、病院での子供の取り違えというアイデアは、ドラマ「赤いシリーズ」をモチーフにしています。

「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」では、スーパー・フェニックス、ゼブラ、ビッグボディ、マリポーサが「運命の四王子」として再登場。かつての邪悪の神々から大魔王サタンやオメガ・ケンタウリの六鎗客の情報を得て、彼らの野望を阻止するために行動を開始します。サグラダ・ファミリアでの戦いでは、マリポーサとビッグボディが勝利を収めるものの、ゼブラとスーパー・フェニックスは敗北し、最終的には二勝二敗に終わりました。

さらに、彼らは超人殲滅派の神々が地上に現れることを察知し、新たな戦いに身を投じていきます。新シリーズでは、スーパー・フェニックスとビッグボディがタッグ「ゴッドセレクテッド」として超神と戦い、勝利を収めています。

各チームとメンバー



知性チーム(フェニックスチーム)



知性の神が力を貸したキン肉マンスーパー・フェニックスが率いるチームです。高い知略を駆使して戦い、1回戦で強力(ビッグボディ)、2回戦で残虐(ソルジャー)チームを破り、キン肉マンチームと決勝戦を戦いました。

キン肉マンスーパー・フェニックス: 天才的な頭脳を持つ青年。知性の神の力で超人化した。

技巧チーム(ゼブラチーム)



技巧の神が力を貸したキン肉マンゼブラが率いるチームです。準決勝でキン肉マンチームに敗れました。

キン肉マンゼブラ: 貧しい農民出身のパワフルマン。技巧の神の力で超人化した。

真・残虐チーム(真・ソルジャーチーム)



残虐の神が力を貸したキン肉マンソルジャー(実はキン肉アタル)が率いるチームです。本来のメンバーはキン肉アタルに倒され、彼が成り代わってチームを率いました。準決勝で知性チームに敗北。

キン肉マンソルジャー: 戦場で倒れた兵士ソルジャーマン。残虐の神の力で超人化した…と思われたが、実際はキン肉アタルが成り代わっていた。
本来のメンバー: ヘビー・メタル、ザ・ゴッド・シャーク、ウールマン、ブルドーザーマン

強力チーム(ビッグボディチーム)



強力の神が力を貸したキン肉マンビッグボディが率いるチームです。1回戦で知性チームに敗れました。

キン肉マンビッグボディ: 怪力を持つ開拓者。強力の神の力で超人化した。

飛翔チーム(マリポーサチーム)



飛翔の神が力を貸したキン肉マンマリポーサが率いるチームです。1回戦でキン肉マンチームに敗れました。

キン肉マンマリポーサ: 盗っ人。飛翔の神の力で超人化した。

運命の5王子以外のチーム



超人血盟軍: キン肉アタルが率いるチーム。残虐チームとして出場するが、知性チームに敗れる。
キン肉マンチーム: 主人公キン肉マンが率いるチーム。激戦を勝ち抜き、決勝戦まで進んだ。

これらのチームは、それぞれの個性と戦略を持ち、キン肉マンの王位を巡る戦いを大いに盛り上げました。運命の5王子は、キン肉マンシリーズにおける重要なキャラクターであり、多くのファンを魅了しています。


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