遠藤政隆

遠藤 政隆について

遠藤政隆（えんどう まさたか、1972年9月20日生まれ）は、東京都八王子市に由来を持つ元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。彼は右投げであり、右打ちの選手です。

経歴

最初は福島県の西白河郡で生まれましたが、幼い頃に東京都八王子市に引っ越しました。小学4年生の時にリトルリーグに参加し、その後、中学3年生では「八王子リトルシニア」に在籍し、全国大会での3位入賞という成果を収めました。面白いことに、著名なお笑いタレント・アンジャッシュの渡部建とリトルリーグでチームメートだった経験もあります。

日本大学明誠高等学校を卒業後、社会人野球チームの熊谷組に入団しましたが、チームが休部したことで、1993年のドラフトで中日ドラゴンズに4位指名されて入団します。

中日時代

1994年、遠藤は中日ドラゴンズの一員としてプロ入りし、初年度に1試合先発を務めたものの、主には中継ぎとして活動しました。この年、彼は計13試合に登板し、防御率は4.56でした。翌年の1995年には全試合先発を任されましたが、勝利には結びつかず、約1Aバイセイリア・オークスに野球留学も経験しました。

1996年には一軍に定着し、49試合に登板し、8勝4敗1セーブの成績を残しました。この年は多くの試合で中継ぎとして起用され、谷間を担う先発も務めました。1997年、チームの本拠地がナゴヤドームに移ると、遠藤の成績は安定しなくなり、2勝4敗1セーブとなり、防御率も5点台となりました。

1998年、彼はプロ野球脱税事件に関与し、これによって開幕から約3週間試合出場停止となりました。この影響で、シーズンの終わりまで15試合の登板となった他、1999年と2000年も登板数は少なく、安定感を欠く成績となります。

2001年には持ち直し、中継ぎで40試合で4勝2敗、防御率3.91を記録しました。2002年には自己最多の57試合に登板し、3.14の防御率でした。2003年には防御率を2点台に落としつつ登板数は34試合に減少しました。

しかし、2004年には不調に陥り22試合の登板に留まり、2005年にも13試合と、次第に登板数が激減します。2006年には二軍で最多セーブを挙げるものの、ついに一軍での登板がないままシーズンを終え、戦力外通告を受けます。

その後、トライアウトを経てヤクルトスワローズへ移籍します。

ヤクルト時代

ヤクルトに所属した2007年には一軍でのシーズンを迎え、主に中継ぎとして活躍しました。古巣の中日戦での印象的な勝利には特に光ります。最終的には38試合に登板し、2勝5敗2セーブを記録しますが、防御率は4.09となりました。

翌年の2008年には一度も一軍での登板がなく、同年10月に戦力外通告を受け、現役引退を決意しました。他球団からの誘いもありましたが、家庭を優先し引退を選びました。

引退後

引退後は名古屋に戻り、トヨタ自動車系列のディーラーで営業職に就きました。その後退社し、中日ドラゴンズの球団職員へ転身し、野球振興に貢献するスタッフとなることが決まりました。

選手としての特徴・人物

制球には課題がありましたが、瞬発力があり、調子が良い日は速球で打者を翻弄しました。「ゴリスラ」と称されるスライダーも彼の武器でした。野球人生の中で多くの死球に関するエピソードがあります。特に2007年の横浜戦では報復として故意と思わせる死球が問題となり、後続選手への危険な投球から乱闘に発展しました。

遠藤は、選手として多くの挑戦を乗り越えながらキャリアを全うし、引退後も野球界に関与する姿を見せています。

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