遠野ふるさと村

遠野ふるさと村について

遠野ふるさと村（とおのふるさとむら）は、岩手県遠野市に存在する野外博物館であり、1996年に開設されました。この施設は、グリーンツーリズムの実践を目的としており、自然に恵まれた8.8ヘクタールの敷地の中に、遠野の古い南部曲り家（農家）が移築されています。遠野の伝統的な山里の風景を再現したこの村では、訪れた人々が自然とふれあいながら、昔ながらの農村生活を体験することができます。

体験メニュー

遠野ふるさと村では、建物見学だけでなく、さまざまな体験プログラムが用意されています。来村者は、わら細工や竹細工、染物、陶器づくり、郷土料理の作成、さらには実際の農作業まで体験でき、いずれも農村の暮らしを楽しむことができます。これらの活動を通じて、古き良き日本の風景や文化を再確認できます。

施設の詳細

曲り家集落

施設内には多くの歴史的な建物が立ち並ぶ曲り家集落があります。以下が代表的な古民家の一覧です。
1. 曲り家「大工どん」 - 明治時代中期に建築。
2. 曲り家「川前別家」 - 江戸時代末期の建物。
3. 曲り家「大野どん」 - 明治時代初期に建てられた家。
4. 曲り家「肝煎りの家」 - 江戸時代末期のもので、最大の曲り家。庄屋の家として有名。
5. 曲り家「弥十郎どん」 - 文化9年（1812年）に建築。
6. 曲り家「水乃口」 - 明治時代中期の家。
7. 直家「こびるの家」 - 宝暦12年（1762年）築で、ひっつみなどの郷土料理が楽しめます。

その他の施設

さらに、遠野ふるさと村にはビジターセンター「風樹舎」があり、レストランやショップが設置されています。また、自然資料館や、「マヨイガの森」と呼ばれる、遠野物語の一部をイメージしたエリアもあり、訪れる人々に多彩な情報を提供しています。

利用 Information

遠野ふるさと村の開村時間は午前9時から午後5時までで、入村は午後4時まで受け付けています。ただし、12月29日から1月2日までは休村日となっています。

映画やドラマのロケ地

この村は、昔ながらの山村の姿が残されていることから、ロケ地としても利用されています。NHKの大河ドラマや時代劇映画の撮影が行われることが多く、代表的な作品には「天地人（2009年）」「龍馬伝（2010年）」「軍師官兵衛（2014年）」「蜩ノ記（映画、2014年）」「真田丸（2016年）」などがあります。これにより、遠野ふるさと村は観光地としてだけでなく、文化的な価値を持つスポットとしても広く知られています。

遠野ふるさと村での時間を通じて、歴史と自然、そして懐かしい日本の農村生活に触れられる貴重な体験が待っています。

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