郵便ポスト

郵便ポストの概要と特徴

郵便ポストは、主に郵便物を投函するための箱で、日本では「郵便差出箱」と呼ばれています。国によって、ポストの呼び名やデザインに違いがあり、イギリスでは「post box」や「letter box」、アメリカでは「mailbox」と呼ばれます。また、郵便制度を意味する英語の「post」は、ラテン語の「pono」が起源であり、ポストの形状や用途が国ごとに異なることが特徴です。

国ごとのポストのデザイン

郵便ポストの色は国によって様々で、アメリカやロシアでは青、ドイツやフランスでは黄色、中華人民共和国やアイルランドでは緑色、オランダやチェコではオレンジ色が採用されています。特に、イギリスの影響を受けた国々は赤色のポストを多く持ち、アジア各国も赤を選ぶことが一般的です。日本もその例に含まれ、郵便制度の導入当初から赤色のポストが使われてきました。

日本における郵便ポストの概略

日本での郵便ポストの歴史は明治4年（1871年）に始まり、当初は62カ所に設置されていました。その後、ポストの数は年々増加し、最新の2021年度の統計によれば約17万6000本に達しています。色合いに関しては、郵便差出箱の初期は黒色でしたが、視認性の向上を図るため、1901年に赤色に変更されました。現代では赤以外にも、速達用の青色、大型集配所内の国際郵便用の黄色ポストなどがあります。

ポストの設置と形状

日本国内では、郵便ポストは公共の場だけでなく、工場や私有地内にも設置されています。特異な環境下では、自衛隊の基地や高山の山頂、さらには海底に設置された郵便ポストも存在し、これらのポストは定期的に収集作業が行なわれます。サイズでは円筒型の「丸ポスト」があり、1970年代までは多く見られましたが、現在は箱型ポストが主流です。

特殊なポストと地域特有のポスト

地域に根ざした特異なポストも存在します。愛知県西尾市では抹茶色のポスト、千葉県銚子市では白い丸型ポストが設置されています。また、福岡市や宮城県などでは映画に関連した黄色いポストも登場し、ゴールドポストプロジェクトでは金メダリスト関連のポストが全国に設置されました。

私設ポストとその目的

私設ポストは、近くに郵便ポストがない場合などに設置することができ、特にビルやホテルなどで見られます。個人や団体による設置も可能で、関係者以外の利用ができない場合もありますが、公共の場に佇むポストは誰でも利用可能です。

結論

郵便ポストは各国の郵便制度の重要な一部であり、国ごとに異なる特徴を持っています。日本においても、色や形、取り扱いにバリエーションがあり、地域の歴史や文化を反映しています。今後も郵便ポストは、地域社会の中で続けて親しまれていくことでしょう。

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