野杁正明

野杁正明：二階級制覇王者からONE Championshipへの挑戦

野杁正明（のいり まさあき）は、日本のキックボクシング界を代表するファイターの一人です。1993年5月11日、愛知県名古屋市生まれ。幼少期にいじめに遭っていた彼を助けた空手の先輩の影響を受け、小学2年から空手を始めます。その後、数々のジュニア大会で優勝を飾り、才能を早くから開花させました。

2007年、わずか13歳でK-1 JAPAN TRYOUTに合格。アマチュア時代から頭角を現し、2009年にはK-1甲子園で優勝。高校1年生にしてK-1甲子園史上初の1年生王者という快挙を成し遂げました。

プロ転向後は、Krushで初代王座決定トーナメントに出場するなど、数々のビッグマッチを経験。Krush -67kg級王座を獲得するなど、着実に実績を積み重ねていきます。2013年にはRoad to GLORY JAPAN -65kg SLAMで優勝し、GLORY世界フェザー級スラムトーナメント出場権を獲得。世界最高峰の舞台で準優勝という結果を残しました。

その後、所属ジムの移籍問題や階級変更などを経て、2017年、念願のK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座を獲得。2021年にはK-1 WORLD GPウェルター級王座も獲得し、2階級制覇を達成しました。日本のキックボクシング界を代表する王者として君臨しました。

野杁の戦績は、その卓越したテクニックと強靭な精神力を物語っています。得意技は飛び膝蹴りや左フックなどを中心とした多彩な攻撃で、相手を翻弄する高い戦術眼と、どんな状況でも諦めない粘り強さが彼の大きな武器です。

2022年にはTHE MATCH 2022で、海人と対戦するなど、キックボクシング界の枠を超えた戦いにも挑戦。2024年3月にはK-1との契約を終了し、同年4月にはONE Championshipと契約。新たな舞台で、世界を相手に挑戦を続けています。

ONE Championship参戦後、2024年6月にはONE初参戦を果たしましたが、惜しくも判定で敗北を喫しました。しかし、彼のキャリアはまだまだこれからです。数々の苦境を乗り越えてきた野杁正明は、常に進化を続け、新たな目標に向かって突き進んでいくでしょう。

野杁正明の功績は、単なるタイトル獲得の数値だけではありません。彼は、困難を乗り越え、常に成長を続ける、真のファイターの鏡です。彼の今後の活躍に、世界中のキックボクシングファンが注目しています。

主な獲得タイトル

Nuit Des champions 66kg王座
第2代Krush -67kg級王座
WBCムエタイ日本スーパーライト級王座
Road to GLORY JAPAN -65kg SLAM 優勝 (2013)
Krush YOUTH GP 2011 ～-63kg Supernova Tournament～ 優勝
K-1甲子園2009 62kg級優勝
第40回全日本新空手道選手権大会 K-2グランプリ 軽量級 優勝
第2代K-1 WORLD GPスーパーライト級王座 (防衛1=返上)
第2代K-1 WORLD GPウェルター級王座 (返上)

所属ジム

TEAM VASILEUS

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