金伏ウーゴ

金伏ウーゴの経歴と特徴

金伏ウーゴ（かなぶし ウーゴ）は、1989年5月22日生まれの元プロ野球選手で、ポジションは投手。彼はブラジルのパラナ州アルト・パラナ出身の日系三世で、ブラジル国籍を持っていますが、日本国内の白鷗大学に4年間通い、ドラフトで東京ヤクルトスワローズに入団したため、NPBでは外国人枠の制限がかからず、日本人選手と同様の立場でプレーしました。2012年から2016年以降は「ウーゴ」という名前を登録名に使用しています。

経歴

プロ入り前

ウーゴは5歳から野球を始め、14歳の時には硬式野球世界大会のブラジル代表に4度選出されるなど早くから才能を発揮しました。2004年には日本で開催された大会で団体3位と個人ベストナインに選ばれ、スカウトたちの目に留まるきっかけとなりました。彼は日本に来たものの、佐野日大高では寮生活に馴染めず、2年時には左肘手術を受けるなど苦難を経て高校生活を終えました。同じ高校出身の澤村拓一とは同時期に寮生活を共有していました。

高校卒業後、ウーゴは白鷗大学に進学し、関甲新学生野球連盟に加盟する野球部でプレーしました。春の全日本大学野球選手権大会に出場し、4年生の夏にはリーグ優勝を成し遂げるなど成長を遂げました。2011年のドラフトでは、東京ヤクルトスワローズから育成2位指名を受けました。

ヤクルト時代

2012年、ウーゴは育成選手としてプロ生活を始めましたが、支配下選手契約に移行し、10月3日の横浜DeNAベイスターズ戦で一軍デビューを果たしました。シーズン終了後、ブラジル代表として第3回WBCに選出され、キューバや中国戦に出場しました。2013年にはケガの影響で長期間一軍から遠ざかりますが、2015年に再び登板機会を得ました。しかし、そのシーズン限りで戦力外通告を受けました。

巨人時代

2015年11月には、トライアウトでの好成績を経て読売ジャイアンツと育成契約を結び、背番号も変更されました。2016年には支配下選手登録となりましたが、一軍での出番は無く、再度戦力外通告を受けることとなりました。その後もNPBでのチャンスを求めてトライアウトに参加しました。

栃木時代

2016年末、ウーゴは独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスに加入しましたが、2018年に自由契約となりました。彼の選手生活は多くの波乱に満ちていましたが、そこでの経験も彼にとって重要な期間でした。

現役引退後

栃木を退団後、ウーゴは読売ジャイアンツの国際部通訳としてのキャリアをスタートさせました。三軍の通訳として活動し、日本語、スペイン語、ポルトガル語を駆使して業務をこなしてきました。2023年にはジャイアンツを退団し、ブラジルへ帰国することを発表しました。

選手としての特徴

ウーゴは左腕から最速148km/hのストレートを投げるピッチャーです。その投球にはカーブ、スライダー、チェンジアップが含まれますが、コントロールの向上が注目される課題となっています。

記録

• - 初登板：2012年10月3日、対横浜DeNAベイスターズ戦 (横浜スタジアム)
• - 背番号の変遷：119, 91, 025, 95, 66

代表歴

ウーゴは2013年および2017年にブラジル代表としてWBCに出場し、国際舞台でもその力を発揮しました。

彼のプロ野球における冒険は、多くの困難を乗り越えた結果であり、彼の今後の活動にも期待が寄せられています。

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