金山橋

金山橋（かなやまばし）

金山橋は、福島県郡山市の一級河川である阿武隈川に架かる国道49号の道路橋です。

概要

阿武隈川と支流の笹原川の合流点付近に位置し、橋の西側は安積町日出山、東側は田村町金屋字上河原に位置しています。この橋は、6径間鋼ゲルバートラス・合成鈑桁橋として建設され、当時の一等橋として重要な役割を果たしました。

金山橋は、戦時中に建設された旧日本海軍の第一・第二郡山航空基地と郡山市街地、そして第三郡山航空基地を結ぶという重要な役割を担っていました。1944年（昭和19年）1月には、内務省によって告示された軍都整備事業計画において、この橋から市内中心部の開成山を結ぶ軍用道路、金山橋開成山線として整備されました。しかし、1953年には橋脚の沈下により落橋してしまったため、戦災復興事業として架け替えが行われました。その総工費は、当時の金額で1億3430万3千円という巨額なものでした。

この橋の架橋や改良工事によって、太平洋側のいわき市、郡山市、そして新潟市などを結ぶ国道49号の改良が進み、物流面などで大きな役割を果たしたとされています。金山橋の西側には金山橋西交差点があり、東部幹線（郡山市道1-52号日出山久保田線）と交わる交通の要衝として機能しており、1日あたり約25000台もの交通量を誇っています。

橋梁のデータ

長さ: 191.7 m
最大支間長: 45 m
幅員: 7 m（車道、両側に歩道が設置）
構造: 1径間合成鈑桁橋・3径間ゲルバートラス橋、2径間合成鈑桁橋
車線: 2車線

沿革

1958年11月 - 戦災復興事業として完成
1970年 - 下流側に歩道を増設
1975年 - 上流側に歩道を増設

周辺

日本大学工学部
郡山自動車学校


金山橋は、その歴史的背景と現在の交通における重要性から、郡山市にとって欠かせない存在となっています。戦時中の軍事的な役割から、戦後の復興、そして現代の物流を支える役割へと、時代の変化とともにその重要性を増してきました。地域住民の生活を支えるインフラとして、これからも重要な役割を果たし続けるでしょう。

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