金森敬之

金森敬之：プロ野球選手から指導者へ

金森敬之（かなもり たかゆき、1985年7月24日生まれ）は、大阪府藤井寺市出身の元プロ野球選手で、現在は野球指導者として活躍しています。彼は右投右打の投手で、選手としてのキャリアを積む中で多くの経験を重ねてきました。

経歴

プロ入り前

金森は、中学生の頃に「全羽曳野ボーイズ」に所属し、ダルビッシュ有の先輩だった経験があります。その後、東海大学菅生高校へ進学し、3年生の時には145km/hの速球を投げる実力を持っていたものの、甲子園出場は叶いませんでした。2003年のドラフトで日本ハムから6巡目に指名され、入団交渉の末、同年12月に仮契約を結びました。

日本ハム時代

金森は日本ハムに入団後、最初の2シーズンは一軍での登板がありませんでした。しかし、2005年の秋季キャンプでの活躍が注目を集め、2006年には二軍で防御率3.02を記録し、フレッシュオールスターにも出場しました。2007年5月25日、彼は東京ヤクルトスワローズ戦で一軍初登板と初勝利を達成。その後、二軍ではクローザーとして成功し、シーズン終了時に防御率2.35という好成績を残しました。

残念ながら、2008年には怪我に悩まされ、シーズンを通じて不調に終わります。その後、2010年に先発に転向しましたが不振が続き、再び中継ぎに戻ることとなりました。2012年11月には戦力外通告を受けました。

独立リーグ時代

2013年、金森は四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツに入団。そこで35試合に登板し、1勝3敗、防御率2.85という成績を残しました。

ロッテ時代

NPB復帰を目指し、金森は12球団合同トライアウトに参加。その後、千葉ロッテマリーンズに育成選手として入団しました。2014年には支配下登録が実現しましたが、2016年には一軍での登板が1試合にとどまりました。2017年に再度戦力外通告を受けました。

社会人野球時代

同年末に、金森は社会人野球のパナソニック野球部に入団し、2018年11月に現役を引退。その後はパナソニックの投手コーチとして指導を務め、2023年にはヘッドコーチとしてチームを牽引しています。

選手としての特徴

金森は、140km/h後半の速球と多彩な変化球（スライダー、カーブ、フォークボールなど）を持ち、本人は「開き直りの投球」をセールスポイントとして挙げています。強気な姿勢でピンチを乗り越えることができる投手でした。愛称は「きん」や「かなやん」で親しまれています。

記録

金森のNPB初記録には、初登板が2007年の東京ヤクルト戦、初奪三振が同年のロッテ戦などが含まれます。また、独立リーグでの活躍も評価され、多様な経験を積み上げてきました。

これらの経験を生かし、現在は若い選手たちの成長を手助けする指導者としての道を歩んでいます。金森敬之のキャリアは、選手としての情熱と指導者としての使命感に満ちあふれています。

もう一度検索