金沢おぐら座

金沢おぐら座

石川県金沢市に所在する「金沢おぐら座」は、大衆演劇の上演を専門とする劇場です。地域における大衆演劇文化の振興と、観劇を通じた人々の交流を目的として運営されており、多くの大衆演劇ファンに愛されています。その歴史は比較的浅く、2009年（平成21年）6月に、新たな文化の発信拠点としてこけら落としを迎えました。開館以来、年間を通じてほぼ毎日公演が行われており、活気に満ちた日々を送っています。

特色ある公演スタイル

金沢おぐら座の最大の特色は、毎月のように出演する劇団が変わる「月替わり公演」を採用している点です。全国各地から様々な大衆演劇の劇団を招聘することで、観客はバラエティ豊かな演目や、劇団ごとの個性を楽しむことができます。大衆演劇は「旅芝居」とも呼ばれ、一座ごとに特色ある芝居や、華やかな舞踊・歌謡ショーなどを披露します。金沢おぐら座では、こうした多彩な舞台が連日上演されており、観る者を飽きさせません。毎月訪れる劇団の顔ぶれを楽しみにしている常連客も多く、再訪を促す魅力的なシステムと言えるでしょう。

公演に関する情報

金沢おぐら座では、一日二回、昼の部と夜の部の公演を実施しています。

公演時間

平日
昼の部: 13時30分 開演
夜の部: 18時30分 開演
土曜・日曜・祝日
昼の部: 12時30分 開演
夜の部: 17時00分 開演

週末や祝日は、平日よりも開演時間が早めに設定されています。

入場料

大人: 1,800円
前売券: 1,500円
学生: 500円

学生向けの料金が設定されているため、若い世代でも気軽に大衆演劇に触れる機会を提供しています。前売券を利用することで、よりお得に観劇を楽しむことができます。

定員

定員: 150名

150名という比較的小規模な客席は、役者と観客の距離を近く保ち、劇場全体にアットホームな雰囲気を醸し出しています。これにより、観客は舞台の熱気をよりダイレクトに感じることができ、一体感のある観劇体験が得られます。

所在地とアクセス

金沢おぐら座は、石川県金沢市弥勒町ロ68番地に位置しています。交通アクセスも比較的良好です。

鉄道: IRいしかわ鉄道線の森本駅前にあり、駅からのアクセスは非常に便利です。
自動車: 北陸自動車道の金沢森本インターチェンジから車で約5分程度の距離にあり、遠方からの来場者にも利用しやすい立地です。
* バス: 北鉄バスの本津幡から兼六園下を結ぶ路線も利用可能です。

地域文化への貢献

金沢おぐら座は、単なる商業施設としてだけでなく、地域における大衆演劇文化の維持・発展に貢献する存在です。庶民に古くから親しまれてきた大衆演劇は、現代においても多くのファンを魅了し続けており、金沢おぐら座はその貴重な上演機会を提供しています。月替わりで訪れる多様な劇団の公演は、地域住民にとって新たな発見や感動の源泉となり、文化的な潤いをもたらしています。また、劇場を訪れる人々が集う場としても機能しており、観劇を通じた交流やコミュニティ形成の役割も担っています。

金沢おぐら座は、アットホームな空間で、多彩な大衆演劇の魅力を間近に体験できる劇場として、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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