金沢信用金庫

金沢信用金庫の概要

金沢信用金庫（かなざわしんようきんこ、英語：Kanazawa Shinkin Bank）は、石川県金沢市の南町に本店を置いている信用金庫です。地域の経済活動を支える金融機関として、多くの地元住民や企業に利用されています。愛称は「きんしん」で、店舗看板などでも広く知られています。

金沢信用金庫は、石川県内の信用金庫の中では最も多くの預金を持ち、地域の経済に貢献しています。2013年4月の時点で、石川県内に32店舗を展開しており、各市町に支店を持っています。かほく市以南の地域に広がっており、顧客に便利で親しみやすいサービスを提供しています。

経営と健全化計画

近年、金沢信用金庫は経営の健全化に取り組んでおり、2010年6月からは信金中央金庫の支援を受けながら経営健全化計画を実施しています。この計画の一環として、店舗や人員の削減が行われており、効率的な運営を目指しています。これにより、地域社会へのサービス提供を継続しつつ、持続可能な経営基盤を構築することが求められています。

歴史

金沢信用金庫は1908年9月に「無限責任金沢材木町信用組合」として設立されました。設立当初は、松田弥一郎が初代組合長としてその舵を取っていました。1918年には組織を再編して「無限責任金沢戊申信用組合」となり、その後1920年には「無限責任金沢信用組合」に改称しました。

1930年に本店を尾張町に移転し、自前の店舗を持つこととなりました。1944年には複数の信用組合を吸収合併し、規模を拡大。1948年には河北郡や石川郡の一部地域へ営業エリアを拡大しました。1951年10月には信用金庫法に基づいて、現在の「金沢信用金庫」として改組されました。初代理事長には高島弥三郎が就任しました。

その後、1954年に北国信用金庫を吸収合併、1961年には新たに本店を新築しました。1964年には初めて市外店舗となる小松支店を開設し、その後も地域のニーズに応えながら業務を拡大しました。

近年の動向

2000年代に入ってからも金沢信用金庫は積極的な事業展開を図りました。例えば、2002年には経営破綻した信用組合の一部事業を譲受し、同年6月には福光信用金庫との業務提携を結びました。2004年には福光信用金庫と合併し、初めて石川県外に店舗を 有することになりました。さらに、2005年にはISO14001環境マネジメントシステムの認証を取得し、環境への配慮も進めています。

最近では、ATMサービスにおいても利用者の利便性向上を目指して、新しい取り組みが進められています。北陸地方の信用金庫や、他の銀行との提携により、入出金手数料が一部無料となっており、地元の顧客に寄り添ったサービスを提供しています。全てのATM機器は沖電気工業製を採用しています。

結論

金沢信用金庫は、地域の経済や住民の日常生活を支えるために長い歴史を持ち、これからも変わらず地域密着の金融サービスを進めていくことが期待されます。

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