鎌手駅

鎌手駅について

鎌手駅（かまてえき）は、島根県益田市西平原町に所在する西日本旅客鉄道（JR西日本）山陰本線の駅です。この駅は、1923年12月26日に開業し、当初から旅客および貨物の取り扱いを行っていました。しかし、時が経つにつれて貨物の取り扱いは1963年に廃止され、1984年には荷物取り扱いも終了しました。1985年には無人駅となり、1987年の国鉄分割民営化により JR西日本が運営を引き継ぎました。最近では、2024年11月2日に大雨による災害の影響で、一時的に運転が停止されたこともありましたが、11月30日には運行が再開しています。

駅の構造

鎌手駅は盛り土の上に配置された地上駅で、相対式ホームが2面2線あります。この構造により、列車の交換が可能です。ホームにアクセスするための手段として、国道9号と島根県道308号との交差点から階段やスロープが設けられています。駅は無人で運営されており、以前は駅舎が存在しましたが、2007年に国道拡幅工事に伴って解体され、現在は直接ホームに入るスタイルとなっています。下りホームには待合室が、上りホームには屋根のあるベンチが設置されていますが、乗車駅証明書発行機は設置されていません。

のりば

駅ののりばは整備されており、国道側の下りホームが1番のりばとされています。列車の運転指令上では上りが1番線のため、混乱を招かないように配慮されています。

利用状況

鎌手駅の利用状況については、2022年度の1日平均乗車人員は14人にとどまっています。この数字は、過去の利用者数と比較すると大幅に減少しています。具体的には、2004年度は45人、1994年度は58人、1984年度は119人となっており、特に近年の落ち込みが顕著です。1999年以降の利用者数の推移にも減少傾向が見られており、地域の交通事情も影響していると思われます。

駅周辺の施設

鎌手駅周辺には、国道9号や島根県道308号、石見交通の「鎌手駅前」停留所があります。さらに、山陰自動車道の鎌手インターチェンジも近く、交通の便は良いと言えます。周辺には唐音の蛇岩や土田海水浴場もあり、自然の魅力に触れられる場所も豊富です。また、鎌手郵便局や益田市立鎌手小学校も近隣に位置しています。

隣の駅

鎌手駅の隣には、山陰本線における「岡見駅」と「石見津田駅」があります。これらの駅と連携し、地域の人々に交通手段を提供しています。


このように、鎌手駅はその歴史、構造、利用状況、周辺環境を通じて、地域に密接に関わる存在となっています。

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