長岡市立劇場

長岡市立劇場について

長岡市立劇場（Nagaoka Municipal Auditorium）は、新潟県長岡市に存在する多機能ホールです。市が所有し、長岡市芸術文化振興財団が運営しています。その略称は「市立劇場」であり、地元住民にとって的に重要な文化拠点となっています。

歴史の背景

この劇場がオープンする以前、長岡市内には1958年に完成した長岡市厚生会館がありましたが、体育館ベースの設計によって、大規模なイベントを行うことは困難でした。1966年に市長に就任した小林孝平氏は、都市の魅力を向上させるために「大学・病院・劇場」の設立を提案しました。これを受けて、1973年に長岡市立劇場が竣工し、10月24日に開館を迎えました。当初の名称には「会館」が多かった中で、公共施設として「劇場」を名乗ったことは注目されました。

新市庁舎は1977年に劇場の近くに完成し、幸町地区は公共施設が密集したエリアとなり、周辺の住宅地の開発が進みました。

リニューアル工事

長岡市立劇場は、2004年の中越地震と2007年の中越沖地震を経て、長年にわたって営業を継続してきました。しかし、バリアフリー化が進んでいないことや、施設の老朽化が懸念される中、数百万の修復工事とともに、2016年から2018年にかけて大規模なリニューアルが実施されました。工事には約21億円が投じられ、劇場は再び地域に活気をもたらしています。

新たにエレベーターや改良された空調設備が導入され、女子トイレの拡張工事が行われるなど、来場者が快適に過ごせる環境が整っています。

施設の概要

大ホール

劇場内の大ホールは、1,500席を有し、3段構造で設計されています。さまざまなイベントが開催可能で、演劇やコンサート、オーケストラなど、多岐にわたる利用がされています。音響面では長岡リリックホールに比べると音楽向けではないものの、十分な能力を誇り、特に大規模な演奏会に好いて利用されることが多いでいます。

小ホール

可動式の座席が200席設けられている小ホールは、主に小規模なコンサートや演劇、そして練習スタジオとして活用されます。利用者に応じて多様な形態での利用が可能です。

会議室

この劇場には、96名収容の大会議室、32名の中会議室、24名の小会議室が併設されており、講演や試験、イベント後の打ち上げなど、様々な場面で利用されています。

交通アクセス

長岡市立劇場へのアクセスも非常に便利で、長岡駅からのバスが運行されており、一日に数回、臨時バスの運行もあります。また、関越自動車道の長岡インターチェンジからも車で10分という近距離にあります。観光客や地元住民にとっても利用しやすい立地です。

長岡市立劇場は、その独自の魅力と機能をもって、今後も地域の文化活動の中心として活躍し続けることでしょう。

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