長崎新地ターミナル

長崎新地ターミナルとイオン長崎店：長崎の交通と商業の中心地

長崎新地ターミナルは、長崎県長崎市新地町に位置する、長崎自動車（長崎バス）の本社ビルとバスターミナルを一体化した複合施設です。主要なバス路線、特に長崎市北部方面へ向かう路線の起点として機能しており、地域住民や観光客にとって重要な交通拠点となっています。また、ターミナル内にはイオン長崎店がメインテナントとして入居し、商業施設としての側面も持ち合わせています。

長崎新地ターミナル：進化を続けるバスターミナル

かつては「本社ターミナル」と呼ばれ、方向幕や系統図にも「本社前」や「長崎バス本社前」の表記が用いられていました。1994年7月からは「長崎新地ターミナル」に名称が統一され、2022年10月1日からは「新地中華街」という名称に改称されました。

ターミナルは5つのホームを備え、エヌタスTカードや定期券の発売窓口も設置されています。車庫機能はないため、車両や乗務員は周辺の車庫や松ヶ枝営業所で待機しています。

発車案内システムは、運用開始当初は手動で行われていましたが、路線増加に伴い1987年2月2日、長崎バスと沖電気工業が共同開発した全国初のバス発車全自動案内システムを導入。LED発車案内と自動放送による案内、発車時刻のベルでお知らせするシステムとなっています。2020年1月25日には、液晶ディスプレイ式に更新され、さらなる利便性向上を実現しています。

一般路線バスに加え、夜行高速バス「オランダ号」も発着します。ホームと待合室は自動ドアで仕切られ、バス到着時にドアが開く構造になっています。営業時間は6:00～22:00です。エヌタスTカードの自動積み増し機と定期券更新機も設置されています。なお、新地中華街止まりの降車は、ターミナルではなく隣接するバスターミナルホテル前の路上で行われます。

ターミナル内からの発着に加え、ターミナル周辺にも複数のバス停が設置され、多くの路線が利用可能です。ココウォーク行きや県庁方面行きのバスは道路の反対側にバス停があり、その他の路線はターミナルに隣接する歩道上に設置されたバス停から乗車できます。長崎空港へのリムジンバスは、ながさき出島道路開通後は経由地となったため、ターミナルには乗り入れず、道路上の停留所で乗降します。

イオン長崎店：歴史と変化を続ける商業施設

イオン長崎店は、長崎新地ターミナルビルの代表的なテナントです。ダイエー時代は「長崎ショッパーズプラザ」という名称も用いられていましたが、公式には「ダイエー長崎店」とされていました。1969年から出店計画が進められ、1971年11月に長崎自動車本社ビルの増築部分にオープンしました。2015年9月1日にはイオン九州に営業権が承継され、現在の名称となりました。

フロア構造やテナント情報は、公式サイトのフロアガイドを参照ください。

関連情報

イオン長崎店から徒歩3分の場所には、かつてイオン銅座店（旧ユニード・ダイエー）が存在していましたが、2017年2月28日に閉店しています。また、周辺には長崎電気軌道の新地中華街停留場も位置し、電車との乗り換えも便利です。

本稿では、長崎新地ターミナルとイオン長崎店の概要、歴史、利用方法などを詳細に解説しました。これらの施設は、長崎市の交通と商業の中心地として、これからも地域社会に貢献していくことでしょう。

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