長野市茶臼山動物園

長野市茶臼山動物園

長野市茶臼山動物園は、長野県長野市篠ノ井の茶臼山山麓に位置する動物園です。一般社団法人長野市開発公社が指定管理者として運営しており、「森の中の動物園」をコンセプトに、動物たちが自然に近い環境で暮らす姿を観察できる行動展示が特徴です。

概要

1983年、長野市制施行80周年を記念して開園しました。園内は茶臼山公園内にあり、恐竜園や自然植物園、マレットゴルフ場も隣接しています。特にレッサーパンダの繁殖に力を入れており、「レッサーパンダの森」は日本経済新聞の「生態がよくわかる動物園」ランキングで3位に選ばれるなど、高い評価を受けています。週末には乗馬体験も楽しめます。また、写真家のやきそばかおる氏が選ぶ「散策が楽しい動物園ベスト5」にも選ばれており、最寄りの駅からの景観や園内からの眺めも魅力です。園内にはモノレールが整備され、坂道の移動も便利になりました。

展示

レッサーパンダの森

レッサーパンダの生息地である中国・四川省の森を再現した「レッサーパンダの森」は、大阪芸術大学の若生謙二氏がデザインを手がけました。レッサーパンダが樹上生活をするのに適した環境を再現し、その生態を間近に観察できます。また、レッサーパンダが頭上を歩くことができる工夫も施され、視覚的にも楽しめる展示となっています。園はレッサーパンダの飼育数、繁殖数ともに日本有数で、他園への繁殖協力も行っています。過去には、レッサーパンダブームの火付け役となった「風太」の子「風鈴」も飼育されていました。

ホアホア（ハナチャン）

中国・石家荘市からやってきたメスのレッサーパンダで、愛称は「ハナチャン」です。生涯に15頭もの仔を産み、茶臼山でのレッサーパンダの頭数増加に大きく貢献しました。

アフリカ平原

キリンとシマウマが共生展示されています。かつては、日本最高齢のグラントシマウマ「クミコ」が飼育されており、多くの仔を産み、他個体の世話役としても活躍しました。

オランウータンの森

2021年7月にオープンした新しい施設で、従来のオランウータン舎と比較して約28倍の広さがあります。こちらも若生謙二氏がデザインを手がけ、日本初のオランウータンとコツメカワウソとの混合展示が計画されています。

アムール[[トラ]]の森とライオンの丘

ライオンとアムール[[トラ]]の新たな獣舎が建設される予定で、2023年4月にはライオンの新獣舎「ライオンの丘」がオープンしました。

沿革

1983年8月8日：長野市制施行80周年記念事業として開園。
2006年4月1日：社団法人長野市開発公社が指定管理者となる。
2009年10月8日：「レッサーパンダの森」がオープン。
2012年：モノレール建設工事開始。
2012年度：年間入園者数が過去最高の20万6,000人を記録。

主な動物

ニホンザル、オランウータン、チンパンジー、アミメキリン、グラントシマウマ、シロオリックス、ニホンカモシカ、ウォンバット、レッサーパンダ、アジアゾウ、アムール[[トラ]]、ライオンなど、多種多様な動物たちが飼育されています。

施設情報

営業時間

3月1日～11月末：午前9時30分～午後4時30分
1[[2月1日]]～2月末：午前10時～午後4時

休園日

1[[2月1日]]～2月末までの毎週月曜日（祝日の場合は翌日）
12月29日～12月31日

入園料

大人：600円（団体500円）
小中学生：100円（団体80円）

アクセス

鉄道：JR篠ノ井駅からタクシーで15分。
バス：JR篠ノ井駅西口から地域循環コミュニティバス「茶臼山動物園線（Zooぐる）」で、動物園北口まで10分、南口まで15分。
駐車場：無料

ゆるキャラ

レッサーパンダをモチーフにした「茶太郎くん」がいます。初代の老齢化により2017年に現在の茶太郎くんにバトンタッチしました。お披露目会では、来場者に大変人気でした。

遊園地論

長野市中心部にある城山動物園が姉妹施設として運営されていますが、採算性では城山の方が良いとされ、その理由の一つに遊園地の有無が挙げられています。そのため、茶臼山動物園への遊園地建設が検討されています。

脚注

関連項目

動物園の一覧
長野市城山動物園

外部リンク

茶臼山動物園公式ページ
社団法人長野市開発公社公式ページ
茶臼山動物園のライブカメラ
動物園に行こう!! 茶臼山動物園の仲間たち - 長野市インターネットテレビ局 【愛TVながの】
* 茶臼山動物園動画チャンネル(公式)(Youtube)

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