阪本章史

阪本章史：日本のBMX界を牽引するパイオニア

阪本章史（さかもと あきふみ、1982年2月25日 - ）は、大阪府堺市南区出身のプロBMXレーサーであり、日本人初のオリンピックBMX日本代表選手です。彼は、BMXの本場アメリカでアジア人として初めて最高峰プロクラス【AAPRO】に昇格するなど、数々の偉業を成し遂げてきました。

BMXとの出会いと挑戦

8歳でBMXに出会った阪本は、翌年から本格的に競技を始め、11歳で全日本選手権を制覇。13歳で日本代表に選出され、世界選手権に出場するなど、早くからその才能を開花させました。18歳で国内最高カテゴリーの日本チャンピオンに輝き、プロの道へ進むと、BMXの本場アメリカでプロデビューを果たします。ABA（アメリカンバイシクルアソシエーション）のナショナルレースに単身参戦を続け、着実に実力を高めていきました。

アメリカでの挑戦と成功

2006年には拠点をアメリカに移し、A PROで初優勝。同年末には、日本人として初のAA PRO昇格という快挙を成し遂げました。自身のシグネチャーフレーム【GTW】も発売され、日本人レーサー初のシグネチャーフレームとして話題を呼びました。2008年には、全日本選手権で優勝し、北京オリンピックBMX日本代表に選出。アジア男子で唯一の出場者として、初代BMXオリンピック日本代表という歴史的な一歩を刻みました。

アジア大会でのメダル獲得と指導者としての活躍

2010年の広州アジア大会では銀メダルを獲得し、その名声を確立。2014年にはアジア大会韓国代表のコーチに就任し、コーチとしての能力も高く評価されました。2015年には圧倒的最年長ながら日本シリーズチャンピオンを獲得し、日本チャンピオンのタイトルを計6度獲得。競技生活を仕事とする日本では唯一のプロBMXレーサーとして活躍しています。

BMXの普及と次世代育成

2017年には、日本初のBMXProTeam GANTRIGGER を立ち上げ、チームオーナーとしての顔も持つ阪本。株式会社GANallianceの代表取締役として、BMXProTeamの運営やBMXスクール、イベントなど、BMXの普及に関する様々な企画運営を行っています。また、日本オリンピック委員会のオリンピック・ムーブメント事業にも多数参加し、2020年東京オリンピックではBMXレーシングの解説を務めました。全国の幼稚園、小学校、中学校などを訪問し、青少年育成事業にも積極的に参加するなど、次世代の育成にも力を注いでいます。

多岐にわたる活動と交友関係

阪本は、スポーツ界だけでなく、芸能界、政財界とも幅広い交友関係を持っています。また、メディアへの露出も多く、NHKやフジテレビなどのテレビ番組や、雑誌Numberなどにも取り上げられています。オリンピック出場を評価され、自身の練習場所でもある大泉緑地内のコース改修を大阪府が了承するなど、その功績は広く認められています。

阪本章史は、日本のBMX界を牽引するパイオニアとして、その功績は多岐にわたります。競技者としてだけでなく、指導者、チームオーナー、そしてBMXの普及活動家として、これからも日本のBMX界に貢献していくことが期待されます。

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