防衛部員

防衛部員：防衛省の要職を担うエリート職員

防衛部員は、日本の防衛省に所属する重要な官職です。防衛省設置法に基づき、省内部局に設置され、防衛省の行政事務を担う中核職員として活躍しています。防衛庁時代には「防衛庁部員」と呼ばれていました。

防衛部員の職務と役割

防衛部員は、防衛省内部部局の室長、企画官、班長といった要職に就きます。その役割は、防衛省における政策立案から実行、そしてそれらを支える事務処理まで多岐に渡ります。

具体的には、防衛政策の企画立案、予算管理、人事管理、装備品の調達など、防衛省の運営に不可欠な業務を担っています。他の省庁で例えるなら、室長級、企画官級、課長補佐級の事務官や技官に相当し、自衛隊の将官に匹敵する高い地位と権限を持っています。特に、課の事務を統括する「先任部員」は、その部署を牽引する重要な役割を担います。

防衛部員と他の職種との関係

防衛部員は、防衛省本省の内部組織に所属する職員のみが就く職位です。地方協力本部や地方防衛局、防衛大学校といった地方機関や教育機関に異動する場合は、防衛事務官や防衛技官に転官します。また、本省内部部局以外の職と兼務する場合も、防衛部員と防衛事務官または防衛技官を兼務することになります。課長級に昇進すると、防衛書記官に転官します。

防衛部員の採用とキャリアパス

防衛部員は、国家公務員I種試験（行政、法律、経済区分）に合格したエリート職員が、主に防衛キャリアとして採用されます。入省後5年間は「防衛事務官」として勤務し、その後、防衛部員に昇任するのが一般的なキャリアパスです。

防衛部員の名称の由来

「部員」という呼称は、防衛省の前身である保安庁時代から続く独自のものです。その由来は、旧陸軍参謀本部のメンバーに対する呼称に遡ると言われています。権威付けのために、あえて同じ呼称が用いられたとされています。

まとめ

防衛部員は、防衛省の中枢を担う重要な役割を担うエリート職員です。高い専門性と責任感、そしてリーダーシップが求められる職位であり、日本の安全保障に大きく貢献しています。その歴史と役割、そして採用経路を理解することで、日本の防衛行政への理解が深まるでしょう。

参考文献

（参考文献の記載が必要です）

関連項目

防衛参事官
防衛書記官

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