阿武隈急行

阿武隈急行株式会社

阿武隈急行株式会社（あぶくまきゅうこう）は、福島県伊達市に本社を構える第三セクターの鉄道会社です。主に福島県および宮城県において、旧日本国有鉄道（国鉄）の特定地方交通線と日本鉄道建設公団の建設線を引き継ぎ、阿武隈急行線を運営しています。また、愛称の「阿武急（あぶきゅう）」としても知られています。

会社設立と運営開始

1984年に設立され、4年後の1988年には全線が開業しました。設立時には福島交通が51%の株式を保有していたものの、現在は宮城県と福島県、沿線の自治体が大部分を取得しています。福島駅では福島交通飯坂線とプラットフォームを共用する形で運行を行っています。

歴史の概要

阿武隈急行の歴史は、1984年の設立から始まります。1985年には、福島 - 丸森間の免許を申請し、同年内に工事の施工認可を受けました。1986年には槻木 - 丸森間が暫定的に非電化で開業し、1988年に全線の電化運転が始まりました。

その後、2004年にはJR東日本東北本線への乗り入れを中止し、2011年の東日本大震災では全線が運休。徐々に復旧し、2019年にも台風による影響で運転を見合わせるなど、幾度となく自然災害の影響を受けながらも、現在に至っています。

路線情報

阿武隈急行線は、福島から槻木までの54.9kmを結ぶ路線で、20以上の駅があります。この路線は第1種鉄道事業に該当し、JR東日本の東北本線とも一部施設を共用しています。

車両の種類

現在の運行には主に8100系とAB900系電車が使用されています。8100系は、2両編成を持っており、9編成が在籍。AB900系は、老朽化の進んだ8100系を置き換えるために導入された新しい形式です。2018年から営業運転を開始し、今後8100系を全て代替する予定です。

利用状況と運賃

阿武隈急行では、様々な乗車券やフリー切符が用意されており、年間を通じて多くの利用者が訪れます。例えば、阿武隈急行線1日乗り放題のフリー乗車券は、600円で購入可能です。

他にも、特定の日に発売される「GO!かくだきっぷ」や学生向けの「中高生なつ割ワンコインきっぷ」など、利用者に合わせた切符が展開されています。

おわりに

阿武隈急行は、地域交通の要としての役割を果たしつつ、自然災害の影響を受けながらもその運営を続けています。今後も地域の発展とともに、さらに広がりを見せることが期待されます。

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