阿蘇広域行政事務組合

阿蘇広域行政事務組合：地域住民の生活を支える広域連携

熊本県北部に位置する阿蘇広域行政事務組合は、1市3町3村によって構成される一部事務組合（特別地方公共団体）です。1988年4月1日の設立以来、阿蘇地域住民の生活向上に貢献するため、様々な行政事務を共同で運営しています。

発足当初の構成自治体は、現在の阿蘇市（旧・一の宮町、阿蘇町、波野村）、南小国町、小国町、産山村、高森町、現在の南阿蘇村（旧・白水村、久木野村、長陽村）、西原村でした。現在もこれらの自治体で構成され、広域的な課題解決に取り組んでいます。

主な共同処理事務としては、消防、一般廃棄物処理、介護サービスなどが挙げられます。消防本部は阿蘇市に設置され、管内全域の防災体制を整備しています。一般廃棄物の収集・運搬・処分、処理施設の運営管理も担っており、地域環境の保全に貢献しています。

高齢化社会の進展に対応するため、養護老人ホームや特別養護老人ホームの設置・運営、介護認定審査会事務なども重要な業務です。また、火葬場の設置・運営管理、火薬類取締法に基づく事務なども行っています。

西原村に関しては、消防業務について隣接する益城町および熊本市消防局へ事務委託を行い、効率的な消防行政を実施しています。さらに、益城町、嘉島町と合同で益城・嘉島・西原環境衛生施設組合を組織し、ごみ処理施設や火葬場の設置・管理を共同で行うことで、資源の有効活用と経費削減を図っています。

組織体制としては、阿蘇市長が管理者、その他の構成市町村長が副管理者となり、組合議会（構成市町村議会議員で構成）が意思決定機関として機能しています。消防本部は阿蘇市にあり、複数の消防署、分署、分遣所を配置し、地域住民の安全確保に努めています。2015年時点での主力機械は、消防ポンプ自動車、水槽付きポンプ自動車、はしご付消防自動車、救助工作車、救急自動車、指揮車・指令車など、多様な消防車両を保有し、迅速な対応体制を整えています。

阿蘇広域行政事務組合は、広域的な視点から効率的な行政運営を行い、住民サービスの向上を目指しています。自治体間の連携強化、柔軟な事務委託制度の活用、そして最新の消防設備の導入など、地域の実情に合わせた取り組みが評価されています。今後も、地域社会のニーズに対応しながら、住民生活の質を高めるための活動を継続していくことが期待されています。

連絡先
公式ウェブサイト、X（旧Twitter）、Facebookなどを通じて、組合の活動内容や情報を公開し、住民とのコミュニケーションを図っています。

もう一度検索