隠蓑

隠蓑（かくれみの）

福岡県北九州市小倉南区に位置する隠蓑は、住居表示が実施されている区域と、大字隠蓑として残る地域があります。郵便番号はどちらも802-0834で統一されています。

地理

隠蓑は、石田、横代、堀越といった地域に囲まれており、九州自動車道の高架がこの地を通過しています。さらに、すぐ南に位置する堀越では、北九州ジャンクションがあり、九州自動車道と東九州自動車道が接続する交通の要所となっています。

歴史

地名の由来

隠蓑という地名の由来は、壇ノ浦の戦いにまで遡ります。平家が敗北し、入水したと思われた幼い安徳天皇が、実は平家の公家に連れられて九州へ逃れ、この地で藁の中に隠れていたという言い伝えに由来します。この地には、日本各地に複数存在する安徳天皇の御陵の一つがあります。

沿革

隠蓑の歴史は、町村制が施行された1889年（明治22年）に大きく動きます。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、企救郡の城野村、横代村、石田村、隠蓑村、堀越村、蜷田村が合併し、城野村が発足。隠蓑村は、城野村大字隠蓑となりました。
1907年（明治40年）6月1日：城野村が東紫村と合併し、企救村が発足。これにより、企救村大字隠蓑となりました。
1917年（大正6年）10月1日：企救村が町制を施行し、企救町大字隠蓑となりました。
1937年（昭和12年）9月1日：企救町が小倉市に編入合併され、小倉市大字隠蓑となります。
1963年（昭和38年）2月10日：小倉市が合併により北九州市へ移行。北九州市小倉区大字隠蓑となりました。
1974年（昭和49年）4月1日：小倉区分区により、大字隠蓑は小倉南区に所属することになりました。

施設

隠蓑には、地域住民のための施設として以下のものがあります。

こじか保育園：地域の子どもたちの成長を支える保育園です。
隠徳庵：この寺に隣接して、安徳天皇の御陵があります。歴史を感じさせる場所です。

まとめ

隠蓑は、古代からの歴史と伝説が息づく地域であり、現代の生活と過去の歴史が融合した場所です。交通の便も良く、地域住民にとって重要な施設も存在します。この地を訪れることで、日本の歴史の一端に触れることができるでしょう。

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