電話リレーサービス

電話リレーサービスとは

電話リレーサービスは、聴覚や発話に困難を抱える方が、通訳オペレーターを介して電話を利用できるようにするためのサービスです。このサービスは、聴覚障がい者などが電話でのコミュニケーションを円滑に行えるように支援することを目的としています。

サービスの仕組み

利用者はまず、オペレーターに連絡を取りたい相手の電話番号と用件を伝えます。オペレーターは、自身の身分を明かした上で、その連絡先に電話をかけ、利用者と相手を繋ぎます。利用者は、手話やチャットを通じてオペレーターに用件を伝えます。オペレーターは、その内容を電話で相手に伝え、相手からの返答も同様に、手話やチャットを通じて利用者に伝えます。これにより、電話でのコミュニケーションが困難な方でも円滑に情報伝達が可能となります。

世界と日本での展開

このサービスは、2020年までに世界25か国以上で提供されてきました。日本では、2013年から日本財団がモデルプロジェクトとしてこのサービスを導入していました。その後、2020年6月5日に「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が成立し、同年12月1日から施行されました。これにより、2021年7月1日からは、日本財団の関連法人である一般財団法人日本財団電話リレーサービスが、公的なサービスとして運営を開始しました。

日本での運用状況

日本財団が提供していたサービスでは、2020年9月時点で全国約12,200人が利用しており、月間23,000コール以上のサービスが提供されていました。2021年7月1日からは、24時間365日対応の本格的なサービスが開始され、サービス開始に先駆けて5月中旬から利用者の事前登録が行われました。また、サービスの利用料として、電話リレーサービス料が設定され、2021年7月から固定[[電話]]や携帯[[電話]]（MVNO含む）、IP電話から1番号あたり年間6～7.7円程度が各電話事業者を通じて徴収されています。

情報発信

日本財団は、サービス利用の促進のため、新千歳空港、羽田空港、成田空港、筑波技術大学、あかし市民広場、福岡空港に手話対応の公衆[[電話]]ボックス「手話フォン」を設置しています。

関連情報

以下に、電話リレーサービスに関連する情報をまとめました。

バリアフリー: 社会的障壁を取り除くための取り組み全般を指します。
全日本ろうあ連盟: 聴覚障がい者のための団体です。
日本財団: 電話リレーサービスのモデルプロジェクトを実施した団体です。
聴覚障害者#コミュニケーション手段と情報保障: 聴覚障がい者のコミュニケーション方法に関する情報です。
ユニバーサルサービス: 電気通信サービスが全国どこでも公平に利用できるための制度です。
基礎的電気通信役務: 電気通信サービスを全国どこでも利用できるようにするものです。

外部リンク

一般財団法人日本財団電話リレーサービス
電話リレーサービス - 総務省
電話リレーサービス普及啓発推進事業 - 一般財団法人日本ろうあ連盟
電話リレーサービスとは？ - NPO法人インフォメーションギャップバスター
電話リレーサービスについて（PDF） - 厚生労働省
電話リレーサービス支援業務 - 電気通信事業者協会

動画

電話リレーサービスってご存知ですか? - 全日本ろうあ連盟 2018.2
電話と電話リレーサービスのマナー - 日本財団電話リレーサービス・モデルプロジェクト 2017.8

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