青郷駅

青郷駅：福井県最西端の駅舎

青郷駅は、福井県大飯郡高浜町青郷に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）小浜線沿線にある駅です。1940年（昭和15年）11月1日、若狭高浜駅と松尾寺駅間に新設され、開業以来、多くの人々の利用に貢献してきました。

歴史と変遷

開業当初は旅客営業のみでしたが、1973年（昭和48年）3月15日には荷物扱いが廃止され、国鉄職員による出札・改札業務も停止、無人駅となりました。その後、簡易委託による乗車券販売が開始されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となりました。2004年（平成16年）3月30日には、現在の木造平屋建てのログハウス風の駅舎が完成し、観光振興施設「ロッジ青葉」として整備されました。スロープの設置により、バリアフリーにも対応しています。しかし、合同駅舎であるため、常時利用はできません。将来的な完全無人化も計画されています。

駅構造と特徴

青郷駅は、北側に単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームは駅舎よりも高い位置にあり、独特の構造をしています。駅舎は、観光客にも魅力的なログハウス風デザインが採用され、地域の活性化にも貢献しています。簡易委託駅として、窓口で乗車券の発券が行われていますが、水曜日は終日休業となります。定期列車は全て停車しますが、臨時列車は停車しない場合もあります。列車の開扉扱いは無人駅と同じです。

利用状況と周辺環境

2019年（令和元年）度の1日平均乗車人員は102人でした。近年は、利用状況の変動が見られます。駅周辺は福井県道150号線が通り、少し北へ離れると国道27号も走っています。田園風景が広がり、所々に集落が見られるのどかな環境です。

地理的な位置づけ

青郷駅は、福井県および中部地方最西端の駅という地理的な特徴を持っています。経度は大阪駅とほぼ同じです。西隣の松尾寺駅とは、JR西日本金沢支社敦賀地域鉄道部の管理下にありますが、『北陸おでかけtabiwaパス』などの利用可能範囲や、ハピラインふくい線との連絡運輸範囲は青郷駅までとなっています。

接続路線

西日本旅客鉄道（JR西日本）
■小浜線：三松駅 - 青郷駅 - 松尾寺駅

参考文献

石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』（初版）JTB、1998年10月1日
『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR48 小浜線 舞鶴線・七尾線 氷見線・城端線 越美北線』朝日新聞出版、2010年6月27日
川島令三『【図説】日本の鉄道山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 第2巻 北神戸・福知山エリア』講談社、2011年12月15日
『週刊JR全駅・全車両基地06』朝日新聞出版、2012年9月16日

青郷駅は、歴史と自然、そして地理的な特徴を併せ持つ、魅力的な駅です。

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