飛田給駅

飛田給駅：味の素スタジアム最寄りの京王線駅

飛田給駅は、東京都調布市飛田給にある京王電鉄京王線の駅です。駅番号はKO20。副駅名は「味の素スタジアム前」で、同スタジアムへの最寄り駅として多くの人々が利用しています。

歴史

飛田給駅は1916年（大正5年）9月1日に京王電気軌道（現在の京王電鉄）によって開業しました。その後、1944年（昭和19年）には東急電鉄に吸収合併、1948年（昭和23年）には京王帝都電鉄（現在の京王電鉄）が分離独立し、現在に至ります。

2001年（平成13年）3月には、東京スタジアム（現・味の素スタジアム）の開業に伴い、ホーム2面3線化や橋上駅舎への改良工事が完了。同年3月7日には橋上駅舎が使用開始となり、3月8日には副駅名「東京スタジアム前」が設定されました。同年10月1日には、駅舎がグッドデザイン賞を受賞するなど、高いデザイン性も評価されています。

2013年（平成25年）2月22日には快速の停車駅となり、利便性がさらに向上しました。2018年（平成30年）9月29日には、FC東京の応援歌である「You'll Never Walk Alone」と「東京ブギウギ」を列車接近メロディーとして導入。2019年（令和元年）から2020年（令和2年）にかけて、順次ホームドアの設置が完了しました。

駅名の由来

駅名の由来は、駅所在地である「飛田給」という地名に因みます。この地名は、荘園制時代に「飛田某」という荘園領主から給田地として与えられたことに由来するとの説と、武蔵国悲田院給田地から転じたという説があります。

駅構造

飛田給駅は、地上駅で単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホーム構造です。橋上駅舎を備え、改札口は地上2階にあり、地上への出口は線路の南北に各1か所あります。駅舎内には自由通路が設置されています。

橋上駅舎化に際しては、味の素スタジアムでのイベント時の観客輸送に対応するため、ホームが拡幅されました。上りホーム（2・3番線）は島式ホームで、3番線は待避線として使用され、ラッシュ時やイベント開催時などに急行や特急の待避が行われています。

トイレは改札内と駅舎外にあり、ユニバーサルデザイン対応のトイレも設置されています。また、コンコースにはサッカーボールのモニュメントが飾られています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は約25,467人です。

駅周辺

飛田給駅周辺には、味の素スタジアム、武蔵野の森総合スポーツプラザなどのスポーツ施設をはじめ、警察大学校、警視庁警察学校などの教育機関、榊原記念病院などの医療機関、商業施設などが立地しています。

北口には小さなロータリーとバス停留所があり、南口には2017年（平成29年）にロータリーが完成し、バス路線も整備されています。西調布駅とは約700mと駅間距離が短いため、イベント開催後の混雑緩和のために徒歩での移動も可能です。

隣の駅

特急、急行、区間急行は通常通過しますが、イベント開催時には臨時停車する場合があります。

まとめ

飛田給駅は、味の素スタジアムへのアクセス拠点として、そして地域住民の生活を支える重要な駅として、日々多くの利用者で賑わっています。今後も、地域の発展とともに、駅としての機能向上も期待されます。

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