香川県立高松桜井高等学校

香川県立高松桜井高等学校

香川県立高松桜井高等学校（通称: 桜井高または桜井）は、香川県高松市多肥上町に位置する公立の高等学校です。この学校は1995年に設立され、香川県では2番目に新しい高校として知られています。特に注目すべきは、進路に応じた多様な科目が選べる自由選択講座制を導入している点です。これにより、学生は自分の興味や将来の目標に合わせた授業を受けることができます。

沿革と設置学科

香川県立高松桜井高等学校は、1994年11月に設置が決定され、翌年の1995年4月に正式に開校しました。2012年には香川県内の学校で初めてユネスコスクールに認定され、国際的な視野を広げる教育の在り方が評価されています。設置されている学科は普通科に特化しています。2024年には30周年を迎える予定です。

学校行事

桜井高等学校では、年間を通じてさまざまな行事が行われます。特に体育祭と文化祭は重要なイベントとされており、体育祭は毎年4月に開催され、文化祭は9月に行われます。文化祭については、「文化発表の場であることを強調する」という姿勢を持つため、一般的な「○○祭」ではなく、シンプルに「文化祭」と呼ぶことが特徴です。これまでの文化祭では、アグネス・チャンや東儀秀樹といった著名人が講演や演奏を行ったこともあり、地域との交流の場としても重要視されてきました。

アクセス

学校へのアクセスは、高松琴平電気鉄道琴平線の太田駅から徒歩約20分で、またはことでんバスを利用することもできます。開校当初にはバス路線が存在していませんでしたが、2006年からはバスの往復数が増加し、利用しやすくなっています。ただし、川島線を通じてのアクセスは市街地方面からのみ利便性があります。

制服と規定

本校の制服は男女ともにブレザーで、男子と女子でデザインが異なります。この制服は、過去に「香川県で一番おしゃれな制服」として雑誌で紹介されたこともあります。また、学年によって異なるカラーが設定されているため、学生はその色を用いた校章バッジや体操服などを身につけることになります。2023年度からは髪型に関する規制が緩和され、ツーブロックが許可されるようになりました。

自由選択講座制

自由選択講座制は、桜井高等学校が誇る教育制度の一つです。1年次と2年次ではほぼクラス単位で授業を受けますが、3年次には学生が自分の進路希望に合わせて授業を選択できる自由度が増します。これに加え、大学受験に特化した授業や趣味を活かした授業も用意されており、学びの幅が広がります。ただし、すべての科目が毎年開設されているわけではなく、学生の希望や人数により開講可否が決まります。

出身者

桜井高等学校を卒業した著名な出身者には、俳優の田中尚貴さんや、ABCラジオのアシスタントを務める吉田詩織さん、漫画家の篠丸のどかさんなどがいます。彼らの活躍は、同校の教育方針の結果とも言えるでしょう。

まとめ

香川県立高松桜井高等学校は、その教育の特性や自由選択が可能なシステム、そして地域と密接に連携した学校行事を通じて、学生たちに多様な学びの機会を提供しています。また、著名な卒業生を輩出することからも、その教育内容の質の高さが伺えます。

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