高松信用金庫

香川県高松市に本店を構える高松信用金庫は、地域に深く根ざした協同組織金融機関です。広く「高信（たかしん）」の愛称で親しまれています。金融機関コードは1830が付与されています。「街に笑顔を!!」というコーポレートスローガンを掲げ、地域社会への奉仕を使命としています。

金庫の概要

当金庫は、「われわれは郷土の　すべての企業に繁栄を　すべての家庭に幸福を　もたらすために奉仕する」という経営理念のもと、地域経済の活性化と住民の豊かな暮らしの実現に貢献することを目指しています。

2020年3月31日現在の主要な財務指標は以下の通りです。

出資金: 2,027百万円
預金高: 4,253億円
貸出金: 2,098億円
単体自己資本比率: 10.83%

店舗ネットワークは、本店が所在する高松市を中心に展開しており、その数は31店舗（2020年3月31日現在）を数えます。近年の店舗戦略としては、高松市内の店舗の統廃合を進める一方で、2007年には観音寺市や三豊市といった香川県西部の地域にも新たな拠点を設けるなど、営業エリアの拡充も図っています。金庫のマスコットキャラクターは、ブルドッグをモチーフにした「サーブ」です。

提供するサービスとシステム

高松信用金庫は、地域のお客様のニーズに応えるため、多様な金融サービスを提供しています。

特に、高松市内に本店を置く金融機関の中で最初に、法人向けインターネットバンキングサービスの提供を開始するなど、新しい技術の導入にも積極的です。

システムの面では、多くの信用金庫が利用する信金大阪共同事務センターに加盟しており、他の信用金庫と共通の効率的なシステム基盤を活用しています。

ATMサービス

ATMの利便性向上には特に注力しています。CD（現金自動支払機）の導入当初から、一貫して沖電気工業製の機器を採用しています。

2007年 6月1日からは、自庫のATMにおける時間外手数料を原則無料とするサービスを開始しました（ただし、他の金融機関が幹事となる共同ATMなど、一部対象外があります）。

さらに、2008年 10月1日には、信金大阪共同事務センターに加盟している四国内の9信用金庫間（当初は高知信用金庫を除くが、後に加盟）で、ATMでの入出金に関する相互手数料を終日無料とする画期的な取り組みを開始しました。

全国のしんきんATMゼロネットサービスにも加入しており、このサービスに参加している信用金庫のATMであれば、時間外手数料が発生しない時間帯において、入出金手数料を無料で利用することができます（高知信用金庫のATMもゼロネットサービスの対象です）。

また、キャッシュカードが発行されている口座であれば、通帳のみでATMから現金を引き出すことが可能なサービスも提供しています。

2021年9月1日からは、「かがわアライアンス」の一環として連携する香川銀行とATMの相互開放を実施しており、両行の顧客は特定の条件下で手数料優遇を受けられます。

2024年8月19日より、磁気の影響を受けにくい特性を持つ新しい通帳（Hi-Co通帳）の取り扱いを開始しましたが、Hi-Co通帳に対応していない一部の信用金庫ATMでは利用できない場合がある点には注意が必要です。

沿革

高松信用金庫の主な歴史は以下の通りです。

1949年 5月23日: 市街地信用組合法に基づき、「高松相互信用組合」として設立されました。
1951年10月: 信用金庫法の施行を受け、現在の「高松信用金庫」へと組織変更を行いました。
1981年10月: 坂出信用金庫との合併を実現しました。
2004年2月: さぬき信用金庫（本店所在地：丸亀市）と合併したことにより、営業区域が香川県全域に拡大されました。
2007年2月: 過去に発生した預金着服・流用事件に関連し、法令遵守体制の不備を指摘され、四国財務局から業務改善命令を受けました。
2008年 10月1日: 信金大阪共同事務センター加盟の四国内9信用金庫間で、ATMの入出金手数料を終日無料とする相互開放を開始しました。
* 2024年8月19日: 磁気の影響を受けにくい新しい高抗磁力通帳（Hi-Co通帳）の取り扱いを開始しました。

これらの歴史的な変遷を経て、高松信用金庫は地域社会とともに歩み続けています。

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