高橋怜子

高橋怜子：海を写す情熱の写真家

高橋怜子は、世界的に活躍する日本の写真家です。2018年には、権威あるナショナルジオグラフィックの写真コンテストで、日本人として初めてグランプリを獲得し、その名を世界に轟かせました。岩手県北上市に在住し、美しい海を舞台に、独創的な水中写真を撮り続けています。

エンジニアから写真家へ

高橋怜子の異色の経歴もまた、彼女の魅力の一つです。岩手県大船渡市出身で、山形大学理学部化学科を卒業後、半導体製造会社でプロセスエンジニアとして20年以上勤務していました。趣味で始めたスキューバダイビングがきっかけで、水中写真の世界に足を踏み入れます。当初は海洋生物を中心に撮影していましたが、同僚の急逝をきっかけに、自身の人生を見つめ直し、本当にやりたいことを追求することを決意。長年勤めた会社を退職し、2017年に写真家として独立しました。

ダイビングスキルも高く、PADI Divemasterと潜水士の資格を有しています。確かな技術に裏打ちされた水中撮影は、見る人を魅了し、数々の賞を受賞しています。

受賞歴

高橋怜子の受賞歴は華々しいものです。以下に主なものを挙げます。

2018年 ナショナルジオグラフィック Travel Photographer of the Year グランプリ
2018年 PX3( Prix de la photography Paris) Silver winner
2019年 北上市文化奨励賞
2019年 MIFA( The Moscow International Foto Awards) Gold
2020年 MIFA( The Moscow International Foto Awards) SILVER
2021年 MIFA(The Moscow International Foto Awards) GOLD

その他、IPA( International photography awards) Honorable Mention、Outdoor Photographer of the year Finalist、Smithsonian Photo Contest Natural World Finalistなど、多数の国際的な写真賞を受賞しています。

出版物と個展

高橋怜子の作品は、国内外の様々なメディアで紹介されています。Garuda Indonesia colours、Luxury London Magazine、BBC Wildlife magazineなどの雑誌に掲載されたほか、National Geographicの書籍にも作品が収録されています。また、個展も多数開催しており、その美しい世界観を多くの人に届けています。

主な出版物

Garuda Indonesia colours August 2018
Luxury London Magazine August 2018
BBC Wildlife magazine November 2018
National Geographic "Ocean"

主な個展

2020年9月 ピクトリコギャラリー(表参道)
2021年11月 ピクトリコギャラリー(両国)
2022年10月 京都写真美術館

番組出演と講演会

高橋怜子は、テレビ番組への出演や講演会も積極的に行っています。TBS「情熱大陸」では、その活動が密着取材され、多くの視聴者に感動を与えました。また、NHK world「Direct Talk」や日本テレビ「ヒルナンデス！」など、様々な番組に出演し、水中写真の魅力を伝えています。講演会では、自身の経験を基に、人生の転換期における挑戦や、夢を追いかけることの大切さを語っています。

使用機材

高橋怜子は、OLYMPUSやNikonのカメラ、anthisやNauticamのハウジング、様々な種類のレンズを使用しています。水中という特殊な環境下で、最高の瞬間を捉えるために、機材にも徹底的にこだわっています。

Camera

OLYMPUS E-PL7
Nikon D800、D810、D850、Z8

Housing

OLYMPUS PT-EP12
anthis Nexus D800、D810、D850
Nauticam NAZ8

Lens

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

高橋怜子の写真は、単なる記録写真ではなく、芸術作品としての価値も高く評価されています。彼女の写真は、見る人に感動と驚きを与え、海への興味を喚起します。これからも、高橋怜子の作品を通して、海の美しさ、大切さを感じていただけたら幸いです。

もう一度検索