高田城址公園

高田城址公園：歴史と自然が織りなす上越の宝石

新潟県上越市本城町に位置する高田城址公園は、2020年に名称変更された都市公園です。かつて存在した高田城の城址に造られ、その歴史と自然が融合した魅力的な空間が広がっています。

高田城と公園の歴史

公園一帯は、高田城の遺構である濠や土塁などから成り立っています。その歴史は、徳川家康の六男である松平忠輝が福島城から移り、高田城を築いたことに始まります。忠輝の妻であるいろは姫は伊達政宗の娘であり、政宗は家康より築城奉行を任命され、城下町の建設にも携わったと言われています。2014年には高田開府400年を迎え、歴史の重みを感じさせる場所となっています。

見事な桜の競演：日本三大夜桜

高田城址公園のシンボルともいえる桜は、1909年、第13師団の入城を祝して植樹されたのが始まりです。現在では約4000本もの桜が咲き誇り、その美しさは「日本三大夜桜」の一つに数えられ、日本さくら名所100選にも選定されています。3000個ものぼんぼりでライトアップされた夜桜は、お堀の水面に映り込み、幻想的な景観を創り出します。2012年にはCNNが選ぶ世界5大花の名所にも選出されるなど、国際的にも高く評価されています。

東洋一の蓮池：上越蓮まつり

明治初期、高田藩の財政再建を目的に、地元の大地主である保阪貞吉が私財を投じて外堀に蓮を植栽し、蓮根栽培事業が開始されました。蓮根栽培は1962年に終了しましたが、開花時期には毎年「上越蓮まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。蓮池の規模は世界的に見ても大きく、特に紅白の蓮が混在する様子は珍しいと、蓮研究の第一人者である大賀一郎博士も絶賛しました。そのことから「東洋一の蓮池」と呼ばれ、現在もその名残を伝える美しい景観が広がっています。

公園内の施設

高田城址公園内には、歴史と文化に触れ合える様々な施設が充実しています。高田城三重櫓をはじめ、上越市立歴史博物館、旧小林古径邸、小林古径記念美術館など、見どころが満載です。市民交流施設である「高田城址公園オーレンプラザ」や、上越市立高田図書館なども整備され、地域住民の憩いの場としての役割も果たしています。また、スポーツ施設として、上越市高田城址公園野球場や、日本陸上競技連盟第2種公認の陸上競技場、高田スポーツセンターなども備え、市民の健康増進にも貢献しています。

アクセス

高田城址公園へのアクセスは、えちごトキめき鉄道高田駅から徒歩約20分、または高田駅、直江津駅よりバスを利用できます。また、北陸自動車道上越ICや上信越自動車道上越高田ICからもアクセス可能です。駐車場も完備されていますが、観桜会期間中は交通規制が実施され、臨時駐車場とシャトルバスが利用されます。

まとめ

高田城址公園は、歴史、自然、文化、そしてスポーツが融合した、上越市を代表する魅力的な公園です。桜の季節はもちろん、蓮の開花時期やその他の季節にも、それぞれの魅力が訪れる人を惹きつけます。上越を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

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