高野山駅

高野山駅（こうやさんえき）

高野山駅は、和歌山県伊都郡高野町大字高野山に位置する南海電気鉄道鋼索線の終着駅です。この駅は867メートルの標高にあり、駅番号はNK87です。また、「近畿の駅百選」にも選ばれている、地域の重要な交通拠点です。

歴史

駅は1930年6月29日に、高野山電気鉄道鋼索線の開通とともに開業しました。1947年には社名変更に伴い、南海電気鉄道の駅となりました。その後、2000年には駅業務を南海ビルサービスに委託し、2012年から駅ナンバリングが導入されました。2014年からは、耐震補強を兼ねた駅舎の改修工事が始まり、2015年には工事が完了して新しくリニューアルされました。

駅構造

高野山駅の構造は、頭端式の2面1線のホームになっており、徐々に上階に進む階段状のデザインが特徴です。駅舎は1928年に完成した木造の二階建てで、洋風の外観が魅力的です。屋根には高野山にふさわしい寺院風の宝形造りが施されており、県内外の観光客にも親しまれています。1階はコンコース、2階は待合室として利用されており、多くの人が休憩する場となっています。

駅舎内部には高野線の歴代車両の写真や観光名所である慈尊院の写真が飾られており、展望室からは美しい景観を楽しめます。駅は2005年に国の登録有形文化財に登録されています。

利用状況

2019年度のデータによると、1日平均乗降客数は約2,010人で、南海電気鉄道の中では67位という位置付けです。ここ数年で観光名所としての注目が集まる高野山へのアクセスの要所として、本駅の利用者は増加傾向にあります。

駅周辺情報

高野山駅前には、奥の院など高野町の中心部へ向かうバス停やタクシー乗り場があります。周囲にはみやげ物店と食堂が1軒ずつあり、主に観光客の便を図っています。また、駅前ではバスの乗り放題切符も販売されており、観光客には便利です。

特に2011年に高野山がミシュラン・グリーンガイドで3つ星を獲得して以来、外国からの観光客が増え、駅周辺には多くの案内係が配置されています。これにより、観光客の移動のサポートが行われています。

バス路線

南海りんかんバスが運行する路線が駅前から発着しており、様々な観光地へのアクセスが提供されています。奥の院や金剛峯寺前行きなど多様な路線が整備され、観光の便宜が図られています。

その他の情報

高野山駅には、ケーブルカーで直接アクセスできる特有の利点があります。過去には、特急列車の表示で極楽橋という駅名が使用されていましたが、現在では「高野山極楽橋」と表記されています。また、ケーブルカーの運行や施設に関してもエレベーターが新設されることで、アクセス性が向上しています。

隣の駅

南海電気鉄道鋼索線には、隣駅として極楽橋駅があります。

高野山駅は、深い歴史と美しい自然に囲まれた伝統的な駅で、今も多くの人々に利用されています。

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