高雄港

高雄港の概要

高雄港（たかおこう、英語: Port of Kaohsiung）は、中華民国（台湾）が誇る最大の港であり、年間約1000万の20フィートコンテナを取り扱っています。この規模は、世界規模で見ると第12位（2012年時点）と、高雄港を国際貿易の重要な拠点として位置付けています。港は台湾の南端に位置し、鼓山区、塩埕区、苓雅区、前鎮区、小港区、旗津区などに囲まれた高雄市に隣接しています。運営は中華民国交通部から分割された台湾港務株式会社高雄港務支店が行っています。

歴史

高雄港の起源は、近代港湾が開発される以前の自然なラグーンに遡ります。16世紀に、現在の高雄にあたる地域にはいくつかの村が形成され、その地域は「タカウ」として知られていました。1620年、オランダ東インド会社の植民者がこの地に到着し、ラグーンの開発に着手しました。当初、この港は「打狗港」（Takau Port）と呼ばれ、オランダ統治、鄭氏政権、そして清朝初期の下で徐々に発展を遂げました。

1858年、清はフランスとイギリスの連合軍とのアロー戦争に敗北し、天津条約を結ばざるを得ませんでした。この条約に基づいて、清政府は台湾の5つの港を外国との貿易のために開くことが求められ、その1つとして1864年に打狗港が公式に開港しました。その後、日清戦争に敗れた清政府は、1895年に台湾を日本に譲渡しました。

日本統治時代、台湾総督府は打狗港を近代的な港へと発展させるために大規模なプロジェクトを始めました。港の拡張は3段階に分かれ、最初の工事は1908年に始まり、第二段階は1912年に完成しましたが、第三段階は第二次世界大戦により中断されました。1920年には、打狗の名称が高雄という名前に変更され、港の発展に拍車をかけることになります。戦争中、高雄港は連合国によって激しい爆撃を受けました。

戦後、台湾政府は港の再開発に着手し、ラグーンの内部には臨海工業地区が設けられました。また、1975年には新たな港口「セカンドポート」が建設され、これに伴い小港区と旗津区を結ぶ橋が壊されるという大規模な工事が行われました。これにより、高雄港はさらに重要な貿易の拠点として成長しました。

高雄港は、台湾のみならず国際的にも重要な物流基地としての役割を果たしており、その歴史や発展を通じて多くの国との交流が行われています。

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