旗津区

旗津区は、台湾高雄市の市轄区であり、かつては旗後と呼ばれていました。この地域は、高雄港と外洋の間に位置する旗津半島（または旗津島）にあります。

地理

旗津半島は、高雄港の西側に位置し、長さ約11.3キロメートル、平均幅約200メートルほどの細長い形状をしています。かつては半島でしたが、1975年に航路を確保するため南側が切り離され、島となりました。しかし、その形状から「半島」と呼ばれることもあります。対岸との往来は、北側はフェリー、南側は台湾唯一の海底トンネルである高雄港過港隧道で結ばれています。また、南沙諸島の太平島や東沙諸島の東沙島も旗津区に属しています。

歴史

旗津区は、集落が旗山の背後に位置していたことから、古くは旗後と称されていました。この地域は高雄港発祥の地であり、市内でも最も早くから開発が進んだ地域です。明末清初から多くの中国船が入港し、1860年の北京条約締結後は正式に開港、通商を開始しました。1862年には清により旗後に税関が設けられ、下関条約により日本に割譲された後は、高雄で最初の学校として打狗公学校（現在の旗津国小）が設立されました。1909年には打狗区の区役所が設けられ、1920年に高雄街へ移転するまで存続しました。
日本統治時代の1925年には、「旗鼓堂皇，津粱永固」にちなんで旗津と改名され、台湾が中華民国に編入された後も、高雄市政府により区名としてこの地名が継承されました。1979年に高雄市が直轄市に昇格すると、旗津の行政範囲に東沙諸島と南沙諸島が含まれるようになりました。

行政区画

旗津区は、複数の里によって構成されています。

歴代区長

歴代の区長については、詳細な情報は割愛します。

交通

旗津半島へは、鉄道でのアクセスはできません。高雄市輪船のフェリーを利用し、西子湾駅近くの鼓山輪渡站から旗津輪渡站へ、または高雄ライトレール凱旋中華駅や夢時代駅から前鎮輪渡站経由で中洲輪渡站へ行くことができます。また、高雄捷運紅線草衙駅などからバスで海底トンネルを通ってアクセスすることも可能です。

高雄市公車

35A：前鎮站－小港高中－旗津海水浴場
35B：前鎮站－旗津海水浴場
紅9A旗津幹線：前鎮站－旗津輪渡站
紅9B旗津幹線-假日區間：旗津海水浴場－海洋探索館
紅9C旗津幹線-假日觀光：旗津海水浴場－旗津海岸公園
東沙一號 (離島公車)
南沙一號 (離島公車)
南沙二號 (離島公車)

フェリー
旗津輪渡站（往鼓山輪渡站）
中洲輪渡站（往前鎮輪渡站）

その他
高雄港過港隧道 （往前鎮、小港）

教育

旗津区には、高雄市立旗津国民小学などの教育機関があります。

観光

旗津区には多くの観光スポットがあります。

旗後山： 旗津のシンボル的な山で、展望台からは高雄港を一望できます。
北極紫菱殿： 歴史ある廟。
旗津天主堂： 歴史的建造物の教会。
旗津広済宮： 地域住民に信仰される廟。
旗後天后宮：海の守護神を祀る廟。
福寿宮：地域住民に信仰される廟。
蔣公感恩堂： 歴史的建造物。
旗津漁港： 新鮮な海産物が楽しめる港。
陽明高雄海洋探索館： 海洋生物について学べる施設。
高雄市立旗津国民小学旧校舎： 歴史的建造物。
旗津風車公園： 海岸沿いの風力発電施設と公園。
旗津海岸公園： 美しい海岸線が広がる公園。
旗後灯台： 歴史的な灯台で、周辺の景色も美しいです。
東沙環礁国家公園： 東沙諸島にある自然保護区。
労働女性記念公園： 女性の労働を記念した公園。
旗後砲台： 歴史的な砲台跡。
太平島： 南沙諸島に位置する島。

姉妹都市・提携都市

* 南さつま市（ 九州・沖縄地方 鹿児島県）：2023年1月31日に友好交流都市提携を締結しました。

これらの観光スポットは、旗津区の多様な魅力を示しています。また、姉妹都市との交流も、地域の国際的なつながりを深めています。

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