鳥取市さじアストロパーク

鳥取市さじアストロパーク

鳥取市さじアストロパークは、鳥取県鳥取市佐治町に位置する公開天文台です。1994年7月に開館し、国立[[天文台]]を退官した香西洋樹氏を初代天文台長に、香川大学名誉教授で天文学者の小山伸氏を初代園長に迎えました。開館当初は日本一の反射望遠鏡であった口径103cmの反射望遠鏡を筆頭に、プラネタリウム、宿泊施設などを備えた、国内有数の公開天文台として知られています。

特徴

103cm反射望遠鏡:
国内有数の大きさを誇るこの望遠鏡は、天体観測の中核を担い、小惑星の捜索や資料用の写真撮影に使用されています。
プラネタリウム:
星空の美しさを再現し、天文に関する知識を深めるためのプログラムを提供しています。
宿泊施設:
星のコテージやコスモスの館などがあり、宿泊しながらゆっくりと星空を楽しむことができます。
活発なイベント:
毎日の夜間観望会（星空観察会）やプラネタリウム投影に加え、特別な天文現象に合わせたイベント、地元協力による「星まつり」「月まつり」、冬の「雪まつり」など、多彩なイベントが開催されています。

施設の構成

天文台
103cm反射望遠鏡
プラネタリウム
資料展示
宿泊施設
星のコテージ（四棟）
コスモスの館（本館・別館）
その他
多目的ハウス
レストハウス

開館時間

(4月 - 9月) 9:00 - 22:00
(10月 - 3月) 9:00 - 21:00

休館日

月曜日、第3火曜日（祝日の際は翌日）、年末年始

アクセス

〒689-1312 鳥取県鳥取市佐治町高山1071-1
鳥取自動車道用瀬ICから国道482号線を真庭・佐治方面へ。

名誉園長

開園時、サントリー株式会社会長であった佐治敬三氏が名誉園長に就任しました。佐治村長が、村名と同じ名前である佐治氏に依頼し、佐治氏は快く引き受けたという経緯があります。

日本宇宙少年団との関わり

開館に先立ち、財団法人日本宇宙少年団理事（当時）の松本零士氏が講演会を行い、開館記念祝賀会にも出席しました。また、開館後には日本宇宙少年団鳥取アストロ分団が結団され、松本零士氏によるトークショーも開催されました。

小惑星の発見と命名

佐治天文台では、これまでに22個の小惑星を発見し、確定番号登録されています。小惑星を発見した天文台には、その小惑星に名前を提案する権利が与えられます。さじアストロパークは、発見した22個のうち17個の小惑星の名前を提案し、命名しました。

主な命名された小惑星

佐治に関するもの: 「佐治」「佐治川水石」「二十世紀」「みつまた」
鳥取市に関するもの: 「大砂丘」「ふるさと」
鳥取県に関するもの: 「伯耆大山」
人名: 「植田正治」「佐治敬三」「前田直衞」「谷口ジロー」
姉妹都市: 「安積」「ハーナウ」

命名に関するエピソード

植田正治: 命名にあたり、植田正治氏の弟子であった福山雅治氏の提案と助言がありました。福山氏はさじアストロパークを複数回訪問し、2003年には同館でラジオの生放送を行いました。
* 佐治敬三: アストロパークの名誉園長を亡くなるまで務めたことから、その功績を称え命名されました。

さじアストロパークは、天体観測だけでなく、地域に根ざした活動を通じて、天文の魅力を広める役割も担っています。

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