鶴橋風月

鶴橋風月：大阪発、世界へ羽ばたくお好み焼きの老舗

大阪・鶴橋駅前に本店を構える『鶴橋風月』は、多くの人に愛される人気のお好み焼き店です。その歴史は、1950年創業の大阪天満の『風月』に遡ります。天満の『風月』から暖簾分けされた店舗の一つとして、鶴橋に誕生しました。当初は鶴橋店のみの営業でしたが、1989年に株式会社イデアが経営権を取得すると、1990年7月の弁天町店オープンを皮切りに、積極的な多店舗展開が始まりました。

関西から全国へ、そして世界へ

現在、鶴橋風月は、大阪府を中心に、関西地方に多くの店舗を展開しています。しかし、2000年4月以降は、関東地方をはじめとするその他の地域への出店も加速。イオンモール、ららぽーと、アリオといった大型ショッピングセンターへの出店や、ヨドバシカメラ内への出店など、戦略的な店舗展開が目立ちます。この積極的な姿勢が、ブランド認知度向上と顧客基盤拡大に大きく貢献しています。

多様な展開とコラボレーション

鶴橋風月では、単なるお好み焼き店としての枠にとどまらず、多角的な事業展開を推進しています。2005年には、株式会社リンク・ワンとの共同出資により株式会社F&Fを設立し、ビストロお好み焼き店『わっはっはっ風月』を展開。既存ブランドの枠を超えた新たな顧客層へのアプローチに成功しています。

さらに、海外進出も積極的に行っています。2007年12月には韓国に初出店を果たし、その後も明洞などへの出店を続け、現在韓国3店舗、台湾2店舗、シンガポール2店舗、アメリカ1店舗、タイ1店舗とグローバルな展開を図っています。これは、日本食ブームや海外市場におけるお好み焼きの人気の高まりを捉えた、戦略的なビジネス展開と言えるでしょう。

商品開発においても、他社とのコラボレーションが目立ちます。日清[[食品]]との共同開発による「鶴橋風月焼きそばソース」「鶴橋風月塩そば」「鶴橋風月焼きそばカップ麺」などは、家庭でも手軽に鶴橋風月の味を楽しめる商品として人気を博しています。これにより、店舗以外での顧客との接点を増やし、ブランドの認知度をさらに向上させています。

店舗数の現状

現在の店舗数は、国内外合わせて80店舗以上を数えます。内訳は以下の通りです。

大阪府：41店舗
関西（大阪府除く）：23店舗
北海道：1店舗
関東：6店舗
中部：1店舗
九州：1店舗
韓国：3店舗
台湾：2店舗
シンガポール：2店舗
アメリカ：1店舗
* タイ：1店舗

まとめ

鶴橋風月は、創業以来、変わらぬ味と、時代の流れに合わせた柔軟な経営戦略によって、着実に成長を続けてきました。単なるお好み焼き店という枠を超え、多様な展開と積極的な海外進出、他社とのコラボレーションにより、老舗でありながら常に進化を続ける企業として、今後のさらなる発展が期待されます。

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