鶴見製作所

株式会社鶴見製作所

会社概要

株式会社鶴見製作所は、大阪府大阪市鶴見区に本社を置く、水中ポンプや様々な環境装置の開発、製造、販売を事業の中核とする日本のメーカーです。長年にわたり水処理分野で培ってきた技術力は高く評価されており、その製品は国内外の多くの現場で活用されています。東京証券取引所プライム市場に株式を上場しており、安定した経営基盤を有しています。「水と人とのやさしいふれあい」というブランドステートメント（コーポレートスローガン）に示されるように、水と人間社会の良好な関係構築を目指した事業活動を行っています。

沿革

鶴見製作所の歴史は、1924年に鶴見商会機械部がポンプ製造を開始したことに遡ります。この創業が、現在の事業の礎となりました。1951年には、現在の社名である株式会社鶴見製作所に改称し、企業体制を整えました。その後、事業拡大に伴い、国内外への展開を積極的に進めます。

海外展開の端緒としては、1970年代後半から1980年代にかけて、香港（1976年）、シンガポール（1978年）、アメリカ（1979年）といった主要な地域に次々と現地法人を設立し、グローバルな販売・サービスネットワーク構築の第一歩を踏み出しました。国内においては、1981年に大阪証券取引所第2部に上場を果たし、続く1988年には東京証券取引所第2部にも上場、1990年には東京・大阪両証券取引所の市場第1部に指定されるなど、株式市場での評価を高めていきました。また、生産能力の強化も図られ、1982年には京都府八幡市に新たな工場を建設しました。1983年には、現在の株式会社ツルミテクノロジーサービスとなる株式会社ツルミファイナンスを設立し、関連事業も展開しています。

1994年には、旧京都工場の収用にともない新京都工場が完成し、生産体制をさらに強化しました。1997年には、老朽化した本店社屋に代わる現大阪本店社屋が完成し、本社機能を刷新しました。

2000年代に入ると、海外展開はさらに加速し、台湾（2001年）、マレーシア（2002年）、中国（2002年、2004年、2005年）、韓国（2006年）、タイ（2007年）、インドネシア（2013年）、アラブ首長国連邦（2014年）、ベトナム（2017年）などに次々と拠点を設立しました。特に中国では複数の拠点を設け、アジア市場の深耕を図りました。2004年には創業80周年を迎え、長年の歴史と実績を積み重ねました。2018年にはベトナムに新工場を建設、2019年にはオーストラリア、2020年には南アフリカにも現地法人を設立するなど、そのグローバルネットワークは世界各地に広がっています。

主要製品

鶴見製作所の製品ラインナップは、水に関わる様々なニーズに応える多様な製品で構成されています。主な製品カテゴリは以下の通りです。

水中ポンプ: 水中で使用することを前提としたポンプで、汚物用、雑排水用、汚水用、海水用、耐食用、一般工事排水用、サンド用など、幅広い用途に対応した製品を取り揃えています。汚水処理施設、建設現場、船舶など、様々な場所で活躍しています。
陸上ポンプ: 地上に設置して使用するポンプで、一般揚水用、海水用、吸排泥用、残水吸排水用などがあります。農業用水の汲み上げや、工事現場での排水など、多岐にわたる用途で利用されています。
液封式ポンプ: 真空状態を作り出すポンプで、復水器抽気用や真空吸引用などに使われます。産業プロセスにおいて重要な役割を果たします。
水処理機械: 水を浄化・処理するための機械で、前処理用機器、移送用ポンプ、曝気・撹拌用装置、集水関連機器などがあります。下水処理場や工場排水処理施設などで、水質保全に貢献しています。
* その他: 高圧洗浄機や自動タイヤ洗浄機といった製品も扱っており、清掃やメンテナンスの分野にも貢献しています。

これらの製品群は、インフラ整備、産業活動、環境保全など、社会基盤を支える上で不可欠な役割を果たしています。

主要拠点

日本国内には、大阪本店、東京本社といった営業・管理拠点のほか、京都工場、米子工場といった生産拠点、そしてツルミ東日本ロジスティックといった物流拠点があります。海外にも、台湾工場、上海工場、ベトナム工場などの生産拠点や、世界各地の販売・サービス拠点を展開しています。

オフィシャルスポンサー活動

鶴見製作所は、社会貢献活動の一環としてスポーツ支援も行っています。2018年7月1日より、公益社団法人日本カヌー連盟との間でオフィシャルスポンサー契約を締結しており、カヌー競技の振興を支援しています。

鶴見製作所は、ポンプおよび水処理技術の専門家として、これからも水と共生する社会の実現に貢献し続けます。

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