鶴谷香央理

鶴谷香央理（つるたに かおり）

鶴谷香央理は、1982年生まれ、富山県高岡市出身の日本の漫画家です。

来歴

2007年、「おおきな台所」で「第52回ちばてつや賞」準大賞を受賞しデビューしました。彼女の名を広く知らしめたのは、代表作『メタモルフォーゼの縁側』です。同作は、「このマンガがすごい!2019 オンナ編」で1位を獲得したのを始め、「THE BEST MANGA 2019 このマンガを読め!」1位、「ブロスコミックアワード2018」大賞など、数々の賞を受賞しました。

2021年7月には、自作の俳句と漫画が掲載された俳句同人誌『傍点』が発売されました。鶴谷は「鶴」という一文字の俳号を持っています。同年8月には、『ビッグコミックオリジナル増刊』9月号で、齋藤なずなとの対談「36歳差。悟らずに、人を描く。」が掲載されました。

2022年からは、「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」のゲスト講師を務めています。

人物

漫画を読むことをこよなく愛し、ジャンルを問わず幅広く読むそうです。漫画家を志すきっかけとなったのは、くらもちふさこの作品との出会いでした。また、けもののアルバム「めたもるシティ」に収録されている楽曲「めたもるセブン」を愛聴しているとのことです。

コミティアについて

コミティアへの出展経験も持っています。商業誌でのネームがなかなか通らなかった時期に、ウラモトユウコ、オカヤイズミと共にウェブで発表していた『しりとりコ』を同人誌として出版し、コミティアに衝撃を受けました。コミティアについて、「出るのが楽しい」、「マンガを描く人、売る人、買う人、読む人としての、全部の自分を育ててもらったと思っている」と語っています。

作品リスト

連載

don't like this（『LIKE THIS』2016年1月 - 連載） - 初連載作品。
メタモルフォーゼの縁側（『コミックNewtype』2017年11月17日 - 2020年10月9日）
傲慢と善良（原作：辻村深月、『webTRIPPER』2024年6月20日 - 連載中）

読み切り

おおきな台所（『モーニング』2007年52号） - 『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015』に収録。
吹奏楽部の白井くん（同人誌発表） - 『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015』に収録。
ル・ネ（『モーニング』2016年2・3合併号） - 『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015』に収録。
近所の友だち（『ランバーロール04』、2021年） - エッセイ漫画。
問いのない答え（『いろんな私が本当の私』収録、2023年） - 「長嶋有漫画化計画」第2弾作品。

書籍

『メタモルフォーゼの縁側』、KADOKAWA、2018年 - 2021年、全5巻。
『don't like this』、リイド社〈torch comics〉、2018年11月8日発売、ISBN 978-4-8458-6003-6
『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015』、KADOKAWA、2021年1月9日発売、ISBN 978-4-04-108840-1
『傲慢と善良』、原作：辻村深月、朝日新聞出版〈ソノラマ＋コミックス〉2024年 - 刊行中

その他

けもの「ただの夏/リップクリームダブ」（2019年）7インチレコードのジャケットイラスト
スカート「トワイライト」（2019年）CDアルバムジャケットイラスト
映画『孤狼の血 LEVEL2』コラボイラスト（2021年8月）
日本全国ご当地おやつ物語（『ダ・ヴィンチ』2022年7月号）富山県志乃原のおやつを紹介した漫画とイラスト寄稿

活動

2021年6月19日から7月4日に東京・ビリケンギャラリーで開催されたグループ展「moinmoin2」に参加。
2021年7月31日、奥嶋ひろまさのコミカライズ『2gether』の書籍版単行本第1巻の発売を記念し、奥嶋とともに「マンガのハナシ」のYouTubeチャンネルにて配信イベントを開催。

外部リンク

* 鶴谷香央理 (@tsurutani) - X（旧Twitter）

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