鹿児島県立奄美図書館

鹿児島県立奄美図書館：奄美の文化と歴史を学ぶ拠点

鹿児島県奄美市に位置する鹿児島県立奄美図書館は、地域住民にとってかけがえのない学習と文化交流の場となっています。鉄筋コンクリート造りの5階建て建物は、広々とした空間と充実した設備を備え、快適な読書環境を提供しています。

館内施設

1階には、総合案内カウンター、島尾敏雄記念室、新聞・雑誌コーナー、おはなしの部屋、展示コーナー、ロッカー、そして小さなお子さん連れでも安心して利用できる児童閲覧室があります。
2階には、新刊コーナー、参考書コーナー、ビジネス・進学コーナー、世界遺産コーナー、郷土コーナー、展示コーナー、複写・マイクロフィルムスキャナープリンターコーナー、情報コーナー、対面朗読室、そして一般閲覧室が配置されています。郷土コーナーでは、奄美地方の歴史や文化に関する貴重な資料が閲覧できます。
3階には、カウンター、新刊コーナー、YAコーナー、進文庫、書庫、一般閲覧室があります。
4階は研修室、放送大学学習室、学習室となっており、学習や研修に利用できます。

充実したサービス

鹿児島県立奄美図書館では、多様なニーズに対応できるよう、様々なサービスを提供しています。蔵書は一般書だけでなく、郷土資料、貴重な歴史資料、児童書、雑誌など幅広く、充実したコレクションを誇ります。また、館内にはパソコンやインターネット接続環境も整備されており、情報検索やレポート作成などに便利です。さらに、定期的にイベントや展示会なども開催され、地域住民の交流促進にも貢献しています。

開館時間と休館日

開館時間は、平日と土曜日は午前9時から午後7時まで、日曜・祝日は午前9時30分から午後5時までです。休館日は毎週月曜日（月曜が祝日の場合は、月曜開館、祝日明けの平日が休館日）、整理研修日（毎月25日。ただし、土・日の場合は開館）、特別整理期間（11月26日～12月5日）、年末年始（12月29日～1月3日）です。

歴史と沿革

1958年（昭和33年）4月1日、奄美日米文化会館の建物を使用して「鹿児島県立図書館 奄美分館」として発足しました。初代分館長には、著名な作家である島尾敏雄氏が就任しました。その後、1964年（昭和39年）には新館が完成し、1971年（昭和46年）には近世郷土資料復刻事業を開始するなど、地域文化の保存と発展に貢献してきました。2009年（平成21年）4月1日には、鹿児島県立図書館の設置及び管理に関する条例改正に伴い、現在の名称である「鹿児島県立奄美図書館」に改称されました。2014年（平成26年）12月には、ハンセン病文庫が名瀬市図書館から移管されています。

アクセスと周辺環境

図書館は、鹿児島県立奄美高等学校や奄美市立奄美小学校などの教育機関の近くに位置しています。公共交通機関を利用してアクセスすることも可能です。

島尾敏雄記念室

初代分館長を務めた島尾敏雄氏にちなんだ記念室では、氏の著作や関連資料を閲覧することができます。奄美の文化や歴史を深く理解する上で貴重な資料が多数展示されています。

まとめ

鹿児島県立奄美図書館は、単なる図書館の枠を超え、地域住民にとって学びの場、交流の場、そして文化の発信基地としての役割を担っています。奄美の豊かな自然と文化に触れ、地域の歴史や魅力を再発見できる場所として、多くの人々に親しまれています。

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