黒瀬浩介

黒瀬浩介：漫画家からバーチャルYouTuberへ、創作の軌跡

黒瀬浩介氏は、数々のライトノベルやゲームのコミカライズを手掛ける人気漫画家であり、近年はバーチャルYouTuberとしても活動の幅を広げているクリエイターです。幼少期から『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドラゴンクエスト』に影響を受け、漫画家への道を歩み始めました。緻密なコマ割りで知られる『あさりちゃん』は、黒瀬氏の作画に大きな影響を与えた作品の一つです。

アシスタント時代を経て、アンソロジーや同人誌制作で経験を積み、プロの漫画家としてデビュー。伊藤悠氏、中平正彦氏、村田雄介氏、Ashley Wood氏など、多くの漫画家やイラストレーターから影響を受けていると語っています。中でも、長年アシスタントを務めた伊藤悠氏からは多大な影響を受けたとしています。また、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』といったゲーム作品も、黒瀬氏の創作活動に深い影響を与えています。

デジタルツールを駆使した創作活動

黒瀬氏は、CLIP STUDIO PAINTを用いてパソコンと液晶タブレットで漫画制作を行い、趣味やカラーイラスト制作にはiPad ProとProcreateを使用しています。デジタルツールを巧みに使いこなし、繊細かつダイナミックな作画を実現しています。

2019年には、スイスの『Polymanga』やドイツの『Animagic』といった海外イベントにも参加し、サイン会を行うなど、グローバルな活動も展開しています。

多様な趣味と創作への影響

黒瀬氏の幅広い趣味は、彼の作品にも反映されています。『ジョジョの奇妙な冒険』『衛府の七忍』『シグルイ』『エアマスター』といった漫画作品を愛読しており、『ジョジョの奇妙な冒険』では現場での手伝いも経験しています。また、熱烈な『プリキュア』シリーズ、『アイカツ!』ファンとしても知られ、自身のことを「プリキュア&アイカツおじさん」と称しています。

ソーシャルゲームでは『Fate/Grand Order|Fate_Grand Order』を特に愛好しており、コミカライズ作品も手がけています。こうした個人的な嗜好が、黒瀬氏の創作活動にインスピレーションを与えていると言えるでしょう。

バーチャルYouTuberとしての活動

黒瀬氏がバーチャルYouTuberの存在を知ったのは、岩本町芸能社所属のバーチャルアイドル「えのぐ」のコミックマーケットでの企画がきっかけでした。電脳少女シロのゲーム実況動画に衝撃を受け、ファンアートを描くことを始め、多くのバーチャルライバーのファンアートをTwitterに投稿するようになりました。

特ににじさんじの月ノ美兎氏から大きな影響を受けたと語っており、「にじさんじ」「ホロライブ」「有閑喫茶あにまーれ」などを箱推ししています。また、「おめがシスターズ」「ピンキーポップヘップバーン」「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」といったバーチャルライバーも応援しています。

2020年4月、自身もバーチャルYouTuberとしてデビュー。「因幡組」の一員として活動し、因幡はねる氏らとのコラボ配信にも参加するなど、バーチャルYouTuberコミュニティとの交流を積極的に行っています。

2021年には、因幡はねる氏主催のライブ配信「全員アニメ漫画家! 大人気漫画家先生たちの裏話を聞いてみよう! Cのから騒ぎ」や「超人気プロだけを集めてお絵かき伝言ゲームをしたらこうなる」に出演。つくしあきひと氏、赤坂アカ氏、山口つばさ氏、西義之氏、しろまんた氏、えれっと氏、なつめえり氏らといった著名なクリエイターたちと共演を果たしています。

また、『ホロライブ・オルタナティブ』の漫画版『Holoearth Chronicles Side:E ヤマト神想怪異譚』では、脚本と作画の両方を担当しています。

まとめ

黒瀬浩介氏は、漫画家としての高い技術と、バーチャルYouTuberコミュニティとの積極的な交流を通して、多様な表現活動を展開するクリエイターです。漫画、ゲーム、そしてバーチャルYouTuber文化など、多様な要素を融合させながら、独自の創作活動を続けています。今後の活躍にも注目が集まります。

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